「WWDJAPAN」はファッション&ビューティ業界の新しいビジネスの潮流や課題解決のヒントをよりリアルに届けるべく、セミナー事業を展開している。5月20日の回では、「9090」や「HTH」などが若者の支持を集めるyutoriにフォーカス。片石貴展社長をはじめとする幹部を招き、ブランドづくりの方法論と計画中のIPビジネスについて村上要「WWDJAPAN」編集長が深掘りした。
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“事業装置”としてSNSを活用
最初に登壇した、グループのヤングカルチャー事業を運営するYZの土田天晴執行役員のテーマは、「SNSを“事業装置”として組み込んだファッション」。SNSでニッチだけれど、「ここから伸びるのではないか」というトレンドを見つけて、ブランドの立ち上げや商品企画に反映しているという。
S(超主力商品)、A(売り上げ安定商品)、B(種まき商品)という独自のランク分けを行った上で商品企画を行っていることを、具体的なアイテムを見せながら解説。1型か2型で売り上げの7〜8割を占めるというSランク商品を開発するためのステップを詳しく紹介した。
セミナー中はオンライン受講者も含めて随時質問を受け付けている。「Sランクに対しては何本くらい動画を投稿するのか。どんなふうに作っているのか」や「アイコンとなるグラフィックはいくつまで許容するのか」といった具体的な質問から、「若いうちからブランドをつくるなら、何から始めればいい?」といったアドバイスを求めるものまで寄せられ、実践的な回答を得た。
「ユーザーが“かゆがっている”ところを解消する」
続いてプチプラコスメブランド「ミニュム(MINUM)」を運営するpoolの濱田栞取締役が、文房具のグリップに着想を得たアイライナーや、「AI 級の“うるちゅる”立体感」をうたうリップグロスなどのユニークな商品開発やキャッチーなコピーの発想法を公開。「落ちないからいいんだけど、失敗すると終わる」というアイライナーへの口コミを例に挙げながら、ユーザーが“かゆがっている”ところの解消を軸に商品開発を行っていることを明かした。
SNSで表現すべきことやユーザーの本音の探り方から、「ミニサイズコスメ自体がトレンドになっている中で、競合と差別化のために気をつけていることは?」といった問いへの回答まで、「令和を代表するプチプラコスメ」を目指して成長するブランドの裏側に迫った。
次の種はキャラクタービジネス
最後に片石社長が登場。音楽やカルチャーシーンの話も交えながら、IP事業や今気になることについて、率直に語った。「キャラクターにはまだユートピアがあると感じている。キャラクターの勢いをファッション業界に還元して、ファッションを盛り上げたい」と商機を語り、現在進行形で進めている事業のイメージを共有。「バズらせるコツはあるか」「外部のパートナー企業と温度感やスピード感をどう合わせているのか」などの質問にも答えた。yutoriはちょうどビジョンを「若者帝国」から「偏愛帝国」に変えたばかりだ。「面白い匂いを出していると、面白い人が集まってきてくれる。そういう状態が理想」と締めくくった。
セッション終了後にはミートアップの時間を用意。会場受講者は登壇者と名刺交換したり、個別に質問をしたり、参加者同士で親睦を深め、充実した時間を過ごした。
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