セントネーションズ(SCENTNATIONS)が展開するフレグランスブランド「ショーレイヤード(SHOLAYERED)」はこのほど、バーテンダー西田稔氏と協業したコレクションを発売した。ブランドを代表する既存の香りを複数ブレンドして作る“コンパウンド”シリーズから、カクテルに着想を得た“カクテルコレクション”(全2種、各50mL、各1万4520円)として販売する。
京都出身で日本のバー文化をけん引してきた西田氏との協業のきっかけは、セントネーションズの石坂将代表が西田氏のバーに足繁く通っていたことにある。互いに“香り”や“空間体験”を通じて人を魅了するモノ作りに携わる者同士として共鳴し、対話を重ねる中で意気投合。今回のコレクション開発へとつながった。
第1弾は、“オールドファッションド”と“アレキサンダー”の香りをラインアップした。前者は、ウイスキー、ビターズ、シュガー、オレンジピールを合わせ、重厚でありながら、自然な余裕を感じさせる香り。甘さと苦味、ウッディさが融合する。一方後者は、カカオリキュールとクリームによる滑らかな口当たりを香りで表現した。ビターオレンジやアンバーなどを加え、甘さを単なる“かわいさ”ではなく、“官能性”へと昇華させた。石坂代表は、「香水は何より、自分の魅力を高めるためのもの」と語り、単にカクテルの香りを再現するのではなく、まとう人の魅力を引き立てる香りとして再構築したという。
パッケージは、カクテル作りに用いるシェイカーをイメージし、メタリック仕様に仕上げた。これまでに“オリーブウォッカ”“シャンパン”などの香りを展開してきたが、「今後も酒をモチーフにした香りを拡充する方針」としている。秋には同コレクションと「ショーレイヤード」の既存フレグランスを掛け合わせた“オールドファッションド トゥナイト”と“アレキサンダー トゥナイト”を発売する予定だ。
パリ進出や京扇子との協業も
「ショーレイヤード」は、“香りを重ねる”というコンセプトを掲げ、2013年に誕生したフレグランスブランド。現在は、西麻布、恵比寿、京都に4店舗の路面店を構えるほか、商業施設で展開するなど国内で全30店舗を展開する。昨年11月にはパリに進出し、2区のリシュリュー通りに店舗をオープン。ブランドを代表する“1945”シリーズをはじめ、日本の四季や水の透明感、果実のみずみずしさ、都市の空気感から着想を得たコレクションをそろえ、想定を上回る反響を得ているという。
石坂代表は昨年の夏に訪れたパリで、「多くの人が扇子を使っている一方、現地で流通する製品の品質に課題を感じた」と振り返る。そこで、「日本文化を正しい形で発信したい」との思いから、京都の老舗扇子店・宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)と協業し、“香り付き京扇子”(6380円)を開発した。パリや京都、金沢など、販売店舗を限定し、6月下旬に発売する予定だ。