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高島屋、オノマトペで「感じるTシャツ」 誰もが楽しめる服を提案

高島屋は29日、障害を持つ人でもファッションを楽しめる社会の実現を目指すプロジェクト「Fashion for ALL your SENSES(ファッション フォー オール ユア センシズ)」のポップアップストアを日本橋店に開いた。昨年春に続く2回目の試み。今回はアパレル業界出身で視覚障害を持つ石井健介氏をキュレーターに迎え、アパレル企業5社とともにTシャツ・カットソーを売る。

工夫の一つがオノマトペによる提案だ。「ウキウキ」は刺しゅうやアップリケなど立体的なデザイン、「キラキラ」ではラメや光沢感のある素材、「サラサラ」は肌離れの良い生地、「ふんわり」はドレープ感やパイルのような着心地、「ひんやり」は接触冷感といった具合に、視覚情報に頼りすぎないカテゴリー分けで並べる。

高島屋の竹村健太課長は「『見える』『見えない』を超えて、誰もがファッションを楽しめる場があまりに少ない。われわれ百貨店を含めて大きな課題だと考えています」と話す。

今回のキュレーターでブラインド・コミュニケーターの石井氏は、昨年春の第1回目のポップアップに客として訪れ、高島屋に意見を伝えた。「ほとんど苦情です(笑)。見えない人に配慮しすぎて、ファッションの楽しみが薄れている。理屈ではなく、(健常者の)ファッション好きの人が欲しくなるような服が、僕らもほしいのです」。この意見をきっかけに石井氏の起用が決まった。

石井氏は昨年12月から今年3月にかけて高島屋や協力するアパレル企業、視覚障害を持つ人たちが交流するワークショップを実施した。三陽商会、ジュン、ファイブフォックス、フィールズインターナショナル(ワールド)、ダブルスタンダードクロージングの5社は、ワークショップを通じて商品開発に取り組んだ。

店頭接客においても、前回が視覚障害者をおもんばかるあまり説明過多になっていたことを反省した。今回はオノマトペの活用など、感覚や着心地を共有する試みによって、客自身が自由に品定めできるような余白のある接客を心掛ける。

ポップアップは日本橋店で5月5日まで開催された後、新宿店(5月13〜19日)、大阪店(5月17〜6月2日)でも開催する。

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