
スターバックス コーヒー ジャパンは、韓国・ソウル発のストリートウエアブランド「ディスイズネバーザット(THISISNEVERTHAT)」と初のコラボレーションを発表した。コレクションは4月28日から公式オンラインストアで発売する。コンセプトは“neverthatcoffee”。コーヒーをストリートスタイルの一部として取り入れる、新たな体験を提案する。価格はステンレスボトルが6600円、アパレルは8800〜1万8700円、小物は6600〜1万3200円と、日常使いを想定したレンジに設定した。
コーヒーとストリートを接続する試み
今回のコラボは、ファッションとコーヒーという異なる領域を横断しながら、日常の中での“スタイル”を再定義する取り組みだ。
「ディスイズネバーザット」は、ストリートカルチャーや音楽、ユースカルチャーを背景に、レトロとモダンを融合させたニュートラルなデザインを特徴とするブランド。一方スターバックスは、一杯のコーヒーを通じて人と人をつなぐ体験を価値としてきた。
両者に共通するのは、プロダクトを超えて“個人の価値観や過ごし方を映し出す存在”である点だ。今回のコラボでは、“未完成だからこその自由”“同じ瞬間の共有から生まれるコミュニティー”という思想を軸に据え、コーヒーを着る・持ち歩くという文脈へと拡張する。
今人気の“韓国ブランドだから”ではない選定理由
なぜ「ディスイズネバーザット」だったのか。背景にあるのは、単なるトレンドやKカルチャー文脈ではなく、ブランドの思想的な親和性だ。
スターバックスは、「ディスイズネバーザット」のニュートラルでソリッドな世界観、そしてヒューマニティーを重視する姿勢に着目。過去の「ビームス(BEAMS)」や「ポーター(PORTER)」などとの協業と同様に、“カルチャーとしての接続”を重視した選定となった。
コーヒーとファッションはいずれも日常に寄り添いながら、個人のスタイルを表現するもの。その共通点を踏まえ、ストリート×コーヒーという新たな切り口を打ち出すことで、今までコーヒーに接触してこなかった若年層へのリーチを狙う。
エディターが注目した3アイテム
ディスイズネバーザット スターバックス ステンレスマグタンブラー
直線的なフォームとマットな質感が特徴のステンレスマグ。韓国のスターバックスで人気の形状を採用し、日本では初展開となる。両ブランドのロゴを配したミニマルなデザインに仕上げた。韓国で見かけて印象に残っていたモデルが、日本でのコラボとして登場。シンプルながら存在感があり、職場や自宅などシーンを問わず使える。「スターバックス」のベンティサイズが入る容量面でも実用性が高い。
ディスイズネバーザット スターバックス L/S ワッフル T シャツ
サーマルジャージー素材にガーメントウォッシュとピグメント染めを施し、着込んだような風合いを再現。背面にはサイレンロゴを配した。ワッフル素材というトレンド要素を押さえつつ、過度に主張しないバランスが秀逸。単体でもレイヤードでも成立し、日常のスタイリングに自然に馴染む一枚だ。
ディスイズネバーザット スターバックス パッカブル ボトルバッグ ブラック
ステンレスボトルに合わせて設計された専用バッグ。軽量ナイロン素材を採用し、折りたたみ可能なパッカブル仕様で携帯性を高めた。タンブラーを持ち歩くという「スターバックス」ならではの行為を、より現実的にするアイテム。小型バッグ派のユーザーにもフィットし、アウトドアやテーマパークなどの移動時にも活躍する。
“飲む体験”を拡張する次の一手

今回のコラボは、コーヒーそのものではなく、“コーヒーとどう過ごすか”にフォーカスした施策だ。「スターバックス」はこれまで、店舗体験やドリンクを中心にブランド価値を構築してきた。一方で本コレクションは、ファッションを通じて日常への接点を広げる試みでもある。「飲む」から「身につける」へ拡張していく、「ディスイズネバーザット」との協業は、「スターバックス」が描く次のコミュニケーションの方向性を示すものとなりそうだ。