TBSホールディングスは5日、生活雑貨「プラザ(PLAZA)」などを運営する連結子会社スタイリングライフ・ホールディングスの株式を追加取得し、完全子会社化することを発表した。実行日は3月27日を予定する。同社はライフスタイル領域を成長ドライバーと位置付けており、スタイリングライフHDを同事業の中核に据えて事業拡大を図る。
スタイリングライフHDは2011年にJ.フロント リテイリングの持分法適用会社となった。Jフロントは23年に、保有するスタイリングライフHDの株式(持株比率49%)を譲渡。持ち分の約半分をスタイリングライフHDに、残りを日本政策投資銀行系列ファンド「SLHパートナーズ投資事業有限責任組合」に売却した。売却額は公表していない。当時、スタイリングライフHDの51%はTBSホールディングスが保有していた。
TBSホールディングスによると、23年9月の株主構成変更の時点でスタイリングライフHDの完全子会社化を検討していたという。ただ、コロナ禍の影響が残る中、まずはSLHパートナーズ投資事業有限責任組合の支援を受け、第三者の視点で事業基盤の強化とシナジーの検証を進めることを選択した。
その後、経営体制の整備が進み、より迅速な意思決定と中長期戦略の一体的な推進が可能な段階に入ったと判断。完全子会社化に踏み切ることを決めた。なお、SLHパートナーズが派遣している役員は株式譲渡日付で退任する予定だが、それ以外の経営体制については現時点で変更はないとしている。
TBSホールディングスは21年に発表した「TBSグループVISION2030」で、コンテンツ価値の最大化を掲げる「EDGE戦略」を推進。「デジタル」「海外」「エクスペリエンス(ライブやライフスタイルなどのリアル事業)」を重点領域とし、IPの多面的な展開を進めてきた。スタイリングライフHDはこれら成長分野の一つであるライフスタイルセグメントに属する。
スタイリングライフHDは今後、TBSグループとのシナジー創出を加速させ、30年までに単体で売上高1000億円を目指す。