カナダ・バンクーバーを拠点とする「ルルレモン(LULULEMON)」は、ミラノ・コルティナ 2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会に出場するカナダ代表チームの公式ウエアを提供する。同ブランドはカナダチームの公式アウトフィッターとして、22年北京冬季大会から28年ロサンゼルス夏季大会までの4大会において、チームのウエアを手掛けることになっており、今回は3回目。
選手やコーチ陣、サポートスタッフらが着用するウエアは、開会式、閉会式、メダル授賞式、メディア露出時、選手村でのオフの時間などTPOに応じたラインアップをそろえる。
「ルルレモン」デザインチームは過去2年間、さまざまなカナダ人アスリートと協力し、彼らの独自のニーズを理解してきた。その結果生まれたウエアキットは、メリノウールやはっ水性の透けるメッシュ素材の“トランスルーセントグライド”など、体温調節と保温性をそなえた生地だ。また、パラリンピック選手からのフィードバックを受けて、フットウエアや座った姿勢には耐摩耗性素材を使用。点字表記やマグネット式ファスナーを備えたデザインも採用された。
カルビン・マクドナルド(Calvin McDonald)最高経営責任者は本ウエアについて「カナダを代表するアスリートとの協働により、過去2回の大会で得た知見を活かし、機能性とスタイルを兼ね備えつつ、革新性と包括性に一層焦点を当てたキットを開発した」と語る。「寒冷地で発展してきた国として、冬季オリンピック・パラリンピックはカナダ人にとって特別なものだ。『ルルレモン』一同、アスリートと共に、アスリートのためにデザインされたアイテムで、世界最大のスポーツの舞台においてカナダ代表チームを支援できることを大変誇りに思う」と続けた。
トポグラフィックや楓の葉など“カナダらしい“デザインに
ユニホームには、国の景観や環境を象徴するモダンなシルエットとグラフィックをデザインした。トポグラフィックといった地形図のようなプリント、大きな楓の葉のディテールを赤や青、緑のカラーバリエーションで展開する。主なアイテムには、ナイロンタフタの保温ジャケット、ルーズフィットパンツ、同ブランドの“ワンダーパフジャケット”に着想を得た“トランスルー・ワンダーパフジャケット”、大型フード付き“シャイン・ワンダーパフジャケット”、ビーニー、スカーフ、バッグを用意した。
カナダパラリンピック委員会のカレン・オニール(Karen O’Neill)最高経営責任者(CEO)は、「アスリートのニーズを理解するため、『ルルレモン』がプロセス全段階を通じてアスリートと直接連携するおかげで、アスリート用ユニホームが進化し続ける姿は驚くべきものだ。その結果、アクセシビリティーを最優先に考えることで、私たち全員が勝利を分かち合えることを示す、これまでで最も包括的で適応性の高いユニホームが実現した。見栄えも素晴らしく、快適さも感じられるアイテムだろう」と語る。
また、同ブランドはオリンピック・パラリンピック委員会との契約の一環として、同社のアンバサダーとなる選手群を選出した。その中には、アイスホッケー選手のシドニー・クロスビー(Sidney Crosby)やボブスレーのシンシア・アピア(Cynthia Appiah)、アイスホッケーのエマ・マルテ(Emma Maltais)、パラスノーボードのタイラー・ターナー(Tyler Turner)、パラルノーディックスキーのナタリー・ウィルキー(Natalie Wilkie)らが含まれている。
「ルルレモン」はカナダの選手を支援するため、“フューチャーレガシー”のアイテムから全販売価格の10%をカナダオリンピック財団およびカナダパラリンピック財団に寄付する。対象商品はスカーフ、クロスボディバッグ、ビーニーなどだ。チームカナダと「ルルレモン」のコレクションは、カナダおよび米国のオンラインストアで18日(現地時間、以下同)から購入が可能だ。19日からはカナダとミラノの「ルルレモン」店舗で発売する。