テンシャルとヘラルボニーはこのほど、リカバリーウエア「バクネ(BAKUNE)」でコラボレーションを行う。ヘラルボニーの契約作家による色彩鮮やかな絵画作品をプリントした製品をギフトボックスで販売するほか、虎ノ門ヒルズ店では内装の壁画に使ったり、アート作品も展示する。テンシャルの中西裕太郎社長は「8月にヘラルボニーの本拠地である岩手にいって実際に作家さんに会ったり、るんびにい美術館に行ったりした上で、ヘラルボニーとは何度もディスカッションを重ねた。無地の多い『バクネ』に色鮮やかなプリントを施したことでラグジュアリーな場所でも楽しめるなど、着用シーンが広がった」という。「バクネ」のコラボレーションは初めてという。
テンシャルの中西社長とヘラルボニーの松田文登代表取締役の出会いは4年前のあるスタートアップのピッチイベントだったという。テンシャルの中西社長は「正直あまり冴えなかった自分とは対象的に、ヘラルボニーの松田さんのプレゼンは素晴らしく、とても目立っていた。今回コラボレーションできてとても嬉しい」と語る一方、ヘラルボニーの松田代表取締役は「中西さんは岩手で長い時間を共有したが、当時の誠実さ、真摯さをここまで急成長させた中でも全く失っていない」という。
テンシャルの塩野清雅執行役員は、「『バクネ』はルームウエアなのでシンプルなアイテムが多く、基本は無地。なのでコラボレーションでは鮮やかな作品を選んだ」という。コラボレーションアイテムの価格は上下セットで3万9820円、プリントされた作品を使ったギフトボックスもつく。テンシャルはECサイトや一部の店舗で、ヘラルボニーはネット限定で販売する。作品は和田成亮さんの「ノースウエスト航空」と、笹山勝実さんの「無題」の2つ。