化粧品メーカーのディー・アップは9月11日、坂井満社長が辞任し、後任に塩野弘明氏が就任したと発表した。坂井氏は、元従業員との労務上の紛争において、裁判所での所定の手続きが9月9日に終結したことを受け退任した。
同社は公式サイトで、元従業員が死亡した事案について「労基署の調査で、元従業員の発病について業務起因性が認められた事実を真摯に受け止め、亡くなられた元従業員とご遺族に衷心よりお詫び申し上げます」と表明した。併せて「取引先や顧客をはじめ関係者にご心配をかけ、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪した。
再発防止に向け、就業規則やハラスメント防止規定の見直し、管理職・全社員向け研修の実施、社外相談窓口の設置などを進める。専門コンサルティングの支援を受け、ハラスメント防止規定の見直しなど労務環境の改善と組織ガバナンスの強化に取り組む。
新体制のもとで同社は「透明性と信頼性の高い経営を推進し、健全な組織風土と持続的な成長の両立に努める」としている。