ファッション
特集 THE BUYER 20 第4回 / 全19回

伊勢丹新宿本店「リ・スタイル」橋本航平 “開かれた”売り場で、創作の文脈をあまねく伝える【THE BUYER 20】

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PROFILE: 橋本航平/伊勢丹新宿本店 本館3階 リ・スタイル バイヤー

橋本航平/伊勢丹新宿本店 本館3階 リ・スタイル バイヤー
PROFILE: 2014年に三越伊勢丹へ入社。本館3階インターナショナル・デザイナーズで販売を担当し、同フロアのアシスタントバイヤー、シンガポール駐在を経て現場で顧客と直接向き合う経験を積む。23年4月から現職
ISETAN MITSUKOSHI

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店本館3階の「リ・スタイル(RESTYLE)」は、約30年にわたりデザイナーズファッションをけん引してきた自主編集売り場。国内外の新進気鋭のデザイナーから定番ブランドまで、常に時代を反映したキュレーションを行い、多くの顧客に新しい価値観や出合いを届けている。そのバイイングを担うのが、2023年に就任した橋本航平バイヤー。伊勢丹新宿本店という日本一の百貨店で、未来を見据えたファッション売り場の編集に挑んでいる。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月8日号からの抜粋です)

「着ることができない」からこその
ロジックを突き詰めたバイイング

橋本バイヤーが現職に就くまでの道のりは多岐にわたる。14年に入社して以来、販売、アシスタントバイヤー、シンガポール駐在、本格的なバイヤー業務と、百貨店ビジネスのさまざまな側面を経験してきた。「『論語と算盤』でいうなら算盤の部分。物事を体系的に捉える論理性を徹底的に鍛えられた」と振り返る。

特に印象深いのは、アシスタントバイヤー時代の体験だ。地方店で特定のコートの売り上げが振るわないと報告を受け、現地へ電話したところ、担当者が理由あって長期不在だったという事実が判明。データだけでは読み取れない現場の事情を把握することの重要性を痛感した。

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