ファッション
特集 メンズ・コレクション26年春夏

初メンズは「プレッシャーから解放されて」 「ドリス ヴァン ノッテン」は色柄や装飾で存在感確立

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PROFILE: ジュリアン・クロスナー/「ドリス ヴァン ノッテン」クリエイティブ・ディレクター

ジュリアン・クロスナー/「ドリス ヴァン ノッテン」クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 2016年、ベルギー・ブリュッセルのラ・カンブル国立美術学校を卒業。「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」で2年間ジュニアデザイナーとして経験を積んだ後、18年8月にドリス ヴァン ノッテンに入社。ドリスとともにウィメンズ・コレクションのデザインと開発に携わってきた。24年から現職。ウィメンズは25-26年秋冬シーズンにデビューしている PHOTO : SARAH PIANTADOSI

ニュースラッシュは9〜10月のウィメンズ・ファッション・ウイークだが、2026年春夏シーズンは、メンズでも注目のデザイナーがブランドに新たな風を吹き込んだ。一番の注目株は、史上初めてメンズとウィメンズ、オートクチュールの全権を担うジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の「ディオール(DIOR)」。シンボリックなクチュールではなく、今後を予感させるメンズでのデビューは新しい。海外ブランドのように新たなデザイナーに未来を託した「カラー(KOLOR)」も注目だ。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月7日号からの抜粋です)

「ドリス ヴァン ノッテン」

「ドリス ヴァン ノッテン」

全ての洋服への愛を色柄と装飾に変換
“クワイエット・ラグジュアリー”と一線

ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)が全権を担うメンズは、今回が初めて。前回のウィメンズではバレエダンサーのレオタード、今回のメンズではサイクリングパンツなど、体にフィットするアイテムを選んで耽美的な官能性を表現するのは、ジュリアンの特徴なのだろう。描いたのは、「ドリス」流のビーチリゾート。全ての洋服に等しい愛を注ぐブランドらしく、上述したサイクリングパンツはビーチはもちろん、パレオのように腰に巻くカマーバンドやホワイトシャツ、装飾を施したベストなどを合わせてイブニングとしても提案。こうした自由奔放な発想は色柄や装飾などにも及び、“クワイエット・ラグジュアリー”に傾いた今季のトレンドと一線を画し、独自の存在感を確立した。

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