西武池袋本店は1月1日、初売りをスタートした。元日営業を初めて4年目の今年は、10時の開店を30分前倒し9時半にオープン。10時までに例年並みの約2万人が入館した。
オープン前には、それぞれ目的のフロアや店に分けて8つの長蛇の列ができ、来店客を誘導した。列の先頭は、昨晩19時から並んだと言う神奈川県川崎市多摩区在住の50代主婦。「西武池袋本店のロフト限定の黒い招き猫にふんした『ふなっしー』のぬいぐるみが入った福袋を買いにきた。初売りに並ぶのはこれが初めての経験。大好きな『ふなっしー』の福袋シリーズをどうしても集めたく、家族一丸になって戦略を立てた。旦那には原宿のキデイランドに並んでもらっている」と熱く語った。
女性客で賑わいを見せた3階婦人服売り場では、開店1時間半前の8時半に行列客を入店させた。同フロア内でブランド別の列を作り、前倒し開店時間の9時半から福袋の販売を行った。深夜2時に来たと言う埼玉県さいたま市在住の30代の女性は、「西武が元日の初売りを始めてから、年に一度の楽しみになっている。今年は、妹と共にトゥモローランドや『デ・プレ』の他、約5ブランドで福袋を買って2人で戦利品を分け合う予定。明日も隣の東武百貨店の初売りに参戦する」と意欲を見せた。
毎年恒例になった七福神にふんした社員による挨拶や鎌倉銭洗弁財天で清められたご福銭の配布も行った。大黒天の衣装に身を包んだ佐藤秀也・西武池袋本店副店長は「4日の月曜日から仕事始めの人が多い影響で、早めにショッピングを楽しむアクティブなお客さまが増えている。列も昨年よりも早く、長くできていて、好調な滑り出しだ」と今年の傾向を述べた。インバウンドについては「昨年10月に新設したコスメアネックスの伸びが著しい。免税店カウンターが隣接し、6階の免税カウンターともにインバウンド売上げ3倍になっている」と説明する。