2025年春日本公開予定の映画「ウィキッド ふたりの魔女」でW主演を務めるアリアナ・グランデ(Ariana Grande)とシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)がレッドカーペッドやイベント、プレスツアーで披露したファッションを紹介する。
公開に先立ち、2人は作品で演じた役柄のイメージを服装に落とし込んだ服装、“メソッドドレッシング”を実践。アリアナが演じた“グリンダ”とシンシアが演じた“エルファバ”を象徴するピンクとグリーンを中心に取り入れ、役柄とリンクしたスタイリングを披露している。
第96回「アカデミー賞」
2024年度アカデミー賞でプレゼンターを務めたアリアナとシンシアは、ボリューミーで構造的なスタイルで登場した。アリアナは、「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」のソフトピンクカラーのドレスを着用。ドラマチックなストラップレスのドレスは、膨らんだペプラムヘムと長いトレーンが特徴だ。「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のロミーパンプスと「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のジュエリーでコーディネートした。一方、シンシアは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のラムレザーのドレスにパフスリーブのケープを合わせ、ディープグリーンのルックを披露した。
シネマコン2024
ロサンゼルスで開催されたシネマコン(CinemaCon)2024にも2人そろって登場。アリアナは、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」2024年春夏コレクションから花びらドレスに身を包んだ。ホワイトとピンクのミニドレスには、「ジミー チュウ」のパンプスと「アイリーン ニューワース(IRENE NEUWIRTH)」のアクセサリーを合わせた。シンシアが着用したのは、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」2024-05年秋コレクションのメタリックスカート。グリーンのオフショルダートップスとロングブーツを合わせコーデを完成させた。
2024年パリオリンピック開会式
2024年パリオリンピック開会式では、エッフェルタワーをバックにポーズを取った。アリアナは「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のスカートがフレアに広がったピンクのドレスで登場。ドレスはハイネックラインで、ウエストはリボンのディティールで飾った。シンシアも同じくフレアスカートのグリーンのドレスに身を包んだ。
ニューヨーク上映
ニューヨーク上映で、アリアナは「アトリエ ヴェルサーチェ(ATELIER VERSACE)」のアイボリーのスカートスーツでアシンメトリーなベストにはモールドカップ、シルバーボタンが付属する風変わりなアレンジを披露した。シンシアは、刺しゅうが施された「ルイ・ヴィトン」のグリーンコートを着用した。
シドニープレミア
シドニーで行われたプレミアでは、 “黄色いレンガの道”に2人が登場。アリアナはボリューミーなチュールスカートとパフスリーブ、コルセット、ふんだんにあしらったビジューが印象的な「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のカスタムドレスを着用。アクセサリーには、蝶を模った「ロレイン・シュワルツ(LORRAINE SCHWARTZ)」のダイアモンドチョーカーを合わせた。シンシアは、ボリューミーなペプラムスカートが特徴的な「ルイ・ヴィトン」のブラックドレスでダークなルックに仕上げた。
オーストラリアフォトコール
また、2人はオーストラリアでオペラハウスをバックにフォトコールにも応じた。アリアナは、「ボーディ(BODE)」のツーピースアンサンブルで登場。リボンをあしったトップスに、ハイウエストスカートを合わせ、柔らかな雰囲気を身にまとった。トップスと同色のパンプスは「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」、シルバーで統一したジュエリーは「スワロフスキー(SWAROVSKI)」のもの。シンシアは、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」2011-12年秋冬コレクションから、華やかな刺しゅうを施したエメラルドとブラックのラウンドネックブラウスに、ブラックのペンシルスカート、複数のバックルをあしらったプラットフォームシューズを合わせた。
ロザンゼルスプレミア
ロサンゼルスプレミアで、アリアナは、「トム・ブラウン」、シンシアは「ルイ・ヴィトン」のドレスで登場した。
メキシコシティプレミア
メキシコシティで開催したプレミアでは、アリアナは、リキッドルックのトレンドを取り入れたなめらかで虹色の光沢のある「アトリエ・ヴェルサーチェ」のドレスを着用。胸元が広く空いたネックラインと、フリルのついたボリューミーなスカートが特徴のドレスに、「スワロフスキー」のネックレスとリングで飾った。シンシアは、複雑なビーズとショルダーパッドが影の手のように伸びる「トム・ブラウン」のカスタムドレスで魔女の美学を表現した。
ニューヨーク・プロモーションイベント
ニューヨークでのプロモーション活動のため、アリアナは、フローラルパフスリーブのシャカードミニドレスでファンの前に登場。「ジミー・チュウ」のサテンのパンプス、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のアイコニックなグラニーフレームのハンドバッグを身につけ、サインに応じた。また、シンシアは、フーディーとカーキのスカートスーツにブラックのヒールを合わせた。
ニューヨークプレミア
ニューヨークプレミアでアリアナは、「ルイ・ヴィトン」のピンクのサテンドレスを着用。スイートハートのネックラインと、ウエストのペプラムのデザインが特徴的だ。シンシアは、シアーのひねりを加えつつ、引き続きダークグラマラスのトレンドを取り入れた。「ディオール(DIOR)」のボリューミーなスカートが特徴的なブラックドレスに、セミシアーのタートルネックのトップスを合わせ、ストリングネックレスや太めのリングでコーデを完成させた。
ロンドンプレミア
アリアナはこれまでピンクのスタイリングを披露し続けていたが、ロンドンでそのストリークはストップ。「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」の明るいレモンイエローのカスタムドレスを着用した。肩と腕をセミシアーに覆うチュールのショールが付いたドレスは、全体にシルクとチュールのフリルを施した流れるようなシルエットが特徴的だ。一方、シンシアは、「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」2024-5年秋冬コレクションから、ブラックドレスを着用。ドラマティックなチュールのハイロースカートは、下に、タイツまで続くピンクのきらめくモザイクの装飾がのぞく。シンシアは、ブラックのオペラグローブに、「デビアス(DE BEERS)」のジュエリーを合わせ、ブラックのファシネーター(ヘッドドレス)で頭部を飾った。
第82回「ゴールデン・グローブ賞」
今年初めて「ゴールデン・グローブ賞」にノミネートされたアリアナ。パステルイエローのドレスは「ジバンシィ(GIVENCHY)」1966年春夏コレクションよりユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)のデザインによるもので、「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」のヒールに「スワロフスキー」のクリスタルのネックレスでコーデを仕上げた。
シンシアは、アンバサダーを務める「ルイ・ヴィトン」のブラックドレスで登場。ヒップからボリューミーなペプラムが突き出る花柄のパターンの構造的なドレスを披露し、「緑がエルファバの色だけれど、彼女はブラックをよく着るので、私もブラックドレスにシルエットやディテールで遊びを取り入れています」とコメントした。また、同イベントに向け、制作に5時間を要したデコラティブなネイルも披露した。
第30回「クリティクス・チョイス・アワード」
アリアナは、「ディオール」2025年春夏オートクチュール・コレクションから、まるで鳥の巣のようなデザインのアバンギャルドなケージ・ドレスを着用。シンシアは、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」のパテントレザーのブラックドレスを着用。腰にあしらわれたカメリアの装飾に合わせた大ぶりのダイヤモンドピアスと白のロングネイルで、黒一色のルックにコントラストを加えた。
第78回「英国アカデミー賞」
アリアナは、「ルイ・ヴィトン」のピンクとブラックの2トーンドレスでメソッド・ドレッシングを実践。膨らんだピンクのタフタスカートが印象的なドレスには「ショーメ(CHAUMET)」のネックレスとイヤリングで飾った。シンシアも「ルイ・ヴィトン」に身を包んで登場。立体的なカスタムホワイトドレスは短いトレーンと足首丈のスカートが特徴で、アクセサリーには「ティファニー」のエメラルドとダイヤモンドのジュエリーをチョイスした。
第31回「全米映画俳優組合賞」
「ロエベ(LOEWE)」とパートナーシップを結ぶアリアナは、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ロエベ」クリエイティブディレクターがデザインしたドレスを着用。自身が演じたグリンダに合わせ、フローラルピンクカラーに身を包んだ。オフショルダーのドレスにはコルセットに繊細なフローラルのアップリケをあしらい、流麗なAラインスカートにも3Dのフローラルアップリケを散りばめ、ふわっとした庭園のような雰囲気を作り上げた。
シンシアは、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)がデザインした「ジバンシィ」のビンテージドレスで登場。同ドレスは「ジバンシィ」1997-78年秋冬コレクションから、マックイーンを象徴するアバンギャルドなスタイルが見られる、ビクトリア調のシルエットだ。しわやプリーツの加工を全体に施したメタリックな生地と首元と袖元のドラマチックなフリンジが特徴で、ハイネックのデザインと広がった袖先がコーデにドラマを加えた。
第97回「アカデミー賞」
アリアナ・グランデ(Ariana Grande)は、グリンダの“バブルドレス”に合わせ、「スキャパレリ」2025年春夏オートクチュールコレクションから構造的なカスタムドレスを披露。波形状のペプラムがついたサテンのボディースに輝くチュールのスカートが特徴的で、アクセサリーには、「デビアス(DE BEERS)」のダイヤモンドのペンダントネックレスとスタッドイヤリング、シューズには、「ジミー チュウ」のパンプスを合わせた。
シンシア・エリヴォは、「ルイ・ヴィトン」のドレスを着用。大きく広がった襟に、劇中歌「Defying Gravity」を彷ふつとさせる重力に逆らうようなオフショルダーのスリーブ、ボールスカートで構成されたグリーンベルベットのドレスで、エルファバをドラマチックにオマージュした。シンシアは、ダイヤモンドのイヤリング、ブレスレット、エメラルドのリング、オスカーのトロフィーにインスパイアされたゴールドのネイルでスタイリング。同ネイルは、ネイルアーティストのクローズ・バイ・ディオール(Clawz By Dior)によるもので、制作には5時間を要した。