ファッション

レブロン、ガルニエが相次いで撤退、生き残り競争が激化する中国市場

 「ロレアル(L'OREAL)」は1月8日、中国市場からセルフコスメブランドのガルニエを撤退させると発表した。今後はロレアル パリとメイベリン ニューヨークに注力するという。中国市場からは2013年12月、レブロンも撤退を表明。中国における化粧品市場の拡大に伴なうブランドの生き残り競争が激化している。

 この動きについて、中国市場への企業進出を支援しているエンヴァイロセルのパコ・アンダーヒル=創設者兼社長は「中国女性のニーズにマッチした製品を開発できていないことが外資系ブランドの敗因の一つ。これに比べ、アジア人女性をターゲットにしている韓国のアモーレパシフィックなどは、売り上げを伸ばしている」と言う。またコンシューマーエッジ リサーチのハビエル・エスカランテ=アナリストは、中国の化粧品市場では国産ブランドが好まれ、ECによる売り上げが全体の約20%を占めるとともに、専門店チャネルの影響力が強いことを挙げ、「マルチチャネルでの展開が必須」と市場の特性を語った。

 一部では、中国の化粧品市場の成長鈍化が懸念されている。しかし実際の数字をみると、13年度のカテゴリー別成長率は、スキンケアが対前年比109. 4%、メイクが同108.5%。14年、中国市場で成功を収めるブランドはどこか。注目が集まる。

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