ファッション

オンワードの新ブランド「エステータ」は世界観で勝負 大手アパレルで加熱する「百貨店富裕層」のシェア争い

オンワード樫山は、百貨店向けの主力婦人服ブランド「23区」から派生した高価格帯の新ブランド「エステータ(ESTETA)」を今秋スタートした。まずは都心百貨店でのポップアップ展開を軸に認知度を高める。伊勢丹新宿本店本館(〜9月26日)、阪急うめだ本店(〜9月19日、10月18日〜31日)、松屋銀座本店(9月16日〜10月12日)で、それぞれ「23区」の売り場やポップアップスペースで期間限定販売する。

 2023-24年秋冬は、黒と白を基調としたミニマルなレイヤードスタイルで、上質な素材とパターンメイクの美しさを強調する。価格帯はキャリアゾーンとラグジュアリーブランドの中間程度に設定。中心価格はコートが19万8000円、ジャケット9万9000円、ドレス7万9200円、スカート・トラウザーズ5万9000円、シャツ・ニット5万円。ブランドのディレクターには大人女性に人気のスタイリスト・髙橋リタを迎え、スタイリングやビジュアル作りにも力を入れる。

 都心百貨店で富裕層消費が盛り上がる中、これまでキャリアゾーンを主戦場としてきた大手メーカーなどが、高価格帯のブランド・ライン開発に動いている。そのような他社の動向を念頭においた上で「モノ作りのクオリティーだけでなく、ブランドのムードでも差別化していきたい」(宮本さゆり「23区」マーチャンダイザー)とする。今秋冬、ワールドは「アンタイトル」の高価格帯ライン“カプセル コレクション”をスタート。40代以上をターゲットにした「デパリエ」ですでに手応えを得るビギは新ブランド「ドメル」を導入する。マッシュスタイルラボの「フレイ アイディー」も都心百貨店限定の“ハイクオリティーライン”に力を入れている。

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