1. “食べられるバラ”から作られた農園発コスメ「ローズラボ 24ローズ」に込めた思いを聞く

“食べられるバラ”から作られた農園発コスメ「ローズラボ 24ローズ」に込めた思いを聞く

インタビュー

2018/7/8 (SUN) 10:00

 食べられるバラを栽培したいと20歳で大学を中退し、バラ農家で修業をしたのち、2015年に自身の会社ローズラボを設立した田中綾華・代表は、無農薬による食用バラを埼玉県の深谷市にある自社農場で栽培している。昨年行われた世界大学生起業家コンペティション「GSEA(The Global Student Entrepreneur Awards)」の日本代表として世界大会にも出場し、今その事業に注目が集まっている。今年の6月からは食用バラを用いたコスメブランド「ローズラボ 24ローズ(ROSELABO 24ROSE)」シリーズをスタートした。現在25歳の田中代表に、コスメに込めた思いを聞いた。

WWD:もともと食べられるバラの栽培からスタートしたが、そのきっかけは?

田中綾華・代表(以下、田中):昔からバラが好きで、大学1年生の時に母から食べられるバラがあることを聞いておもしろいなと思い、親に内緒で大学を中退して、大阪のバラ農家に修業に行きました。大学は全然農業とは関係ないところだったので1日でも早くバラ栽培のことを始めないと、ずっとやっている人たちにどんどん遅れてしまうという焦りがありました。大阪では1年くらい修業したのですが、プライベートはほとんどなく、ずっと農園で働いていました。それで東京に戻って自分でバラの栽培をやり始めたら、バラが咲かなくて、このままではダメだともう1度大学に入り直しました。そこは週末だけ通えばいいところだったので、普段は農園で働いて、週末だけ通うということを続けていました。そこで、大分県でバラを作っているメルヘンローズという会社の社長と出会い、今回のコスメに使用している新種のバラを共同開発しました。

WWD:どうしてコスメを作ろうと思った?

田中:“バラで女性の24時間をサポートしたい”という思いから、今回のコスメシリーズ「24ローズ」を作りました。ただ、既存の食用バラではなくバラ自体に美容成分が入ったものを作る必要があり、そのために品種改良を行いました。今回できたバラは既存のバラと比較するとビタミンAを10倍以上、ビタミンCを2倍以上含んでいます。通常だと新品種を作るのに5年ほどかかるといわれているのですがメルヘンローズさんの協力もあり、今回わずか2年で成功しました。コスメシリーズはローズの日である6月2日に発売を開始しました。まずは先行販売をバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)全店舗で行い、現在は伊勢丹新宿本店地下2階のビューティアポセカリーと自社ECで販売しています。

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WWD:「24ローズ」のラインアップは?

田中:最初に発売するのは化粧水、クレンジングバーム、練り石けんの3アイテムです。どのアイテムにも自社農園で栽培したバラを使用しています。生産、製造、販売まで一括で行っていることで、ギリギリまでコストを抑えられました。天然由来成分を84~93%使用したナチュラルコスメです。

WWD:それぞれのこだわりは?

田中:化粧水「ナチュラルレインR」はローズウォーターと植物オイルの2層式にすることで、保湿力を高めました。オイルとローズウォーターのバランスはすごく考えて、最終的にはオイル20%、ローズウォーター80%の割合にしています。ミストタイプなので顔だけでなく、ボディーやヘアとマルチに使えます。クレンジングバーム「ナチュラルオフバームR」は固形のオイルバームで、テクスチャーは軽めでもしっかりとした洗浄力でダブル洗顔不要です。洗浄力は高いのですが、オイルバームなので保湿力も高いです。2層式ソープ「ナチュラルソープ」は、ハチミツやローズエキスを含むピンクの潤い層とミルクとシアを配合したホワイト層を重ねています。1アイテムで1つしか効果がないのは嫌だったので、美白と保湿の効果があるソープにしました。

WWD:ラインアップを増やしていく予定は?

田中:10月に新アイテムの発売も予定していて、ゆくゆくはフレグランス、スキンケア、ボディーケア、メイクと、本当に24時間寄り添えるラインアップにしようと思っています。そのためにも現在、肌の悩みに対応したバラの品種改良も進めていて、そうしたバラの効果を最大限活用できるのは農園を持っているメーカーとしての強みだと思っています。

WWD:成分以外でこだわった点は?

田中:2層式やピンクなど、見た目からワクワクするように考えました。ローズ系のコスメはガーリー系かゴージャス系のものが多いので、そのどちらかに寄せるのではなく、その間を狙いました。

WWD:今後やっていきたいことは?

田中:農業の可能性を伝える伝道師になることを目標に掲げています。第1次産業に携わる人の経営マインドを刺激する、若い人に農業に興味を持ってもらう、生産者と生活者の懸け橋になる––。この3つをかなえるために、大学生に向けた講演などで積極的に自分の考えを伝えていきたいです。

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