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「バレンシアガ」18年春夏広告はパパラッチ風 広告も“リアル”な時代へ

 デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)がアーティスティック・ディレクターを務める「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、2018年春夏ウィメンズとメンズのキャンペーン画像を発表した。

 「invasion of privacy chic」と名付けられたウィメンズのキャンペーンは、広大な自然を背景に撮影するでもなく、豪華なセットを組んで撮影するのでもない、SNSのネクストトレンドと言われる“リアル”を意識したパパラッチ風の写真だ。モデルを「バレンシアガ」のVIP顧客に見立て、実際にパパラッチとして活動する4人のフォトグラファーが撮影することでより“リアル”さを表現。ガードマンに守られるようにして歩くモデルたちは、カメラに向かって叫び、バッグで顔を隠しながら足早にその場を立ち去ろうとするなど、現実さながらの写真となっている。スタイリングはデムナと親交のあるスタイリストで、モデルとしても活動するロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)が担当した。

 パパラッチ風キャンペーンはカニエ・ウェスト(Kanye West)が手掛ける「イージー(YEEZY)」も今シーズン(シーズン6)発表している。現在のファッションシーンをけん引するデムナやカニエの感覚は、“インスタ映え”のような完璧に作り上げられた世界観よりも、共感を求める“リアル”な世界観にあるようで、今後は同様の流れが他ブランドのキャンペーンでも見られそうだ。

 また、メンズのキャンペーンは、大人のモデルに混じってキッズモデルが歩き、親子おそろいのコーディネートでも注目を集めたパリでのランウエイショーの直後に撮影された。こちらもウィメンズ同様“リアル”を意識し、家族写真を思わせる写真に仕上がっている。

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