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ニットブランド「サイドスロープ」が伊老舗メーカー100周年コラボで見せた“折り紙染め”とは?

 フェニックスインターナショナルが手掛けるニットブランド「サイドスロープ(SIDE SLOPE)」は、イタリアの老舗紡績メーカー、フィラティ ビアジョーリ モデスト(FILATI BIAGIOLI MODESTO)社の創立100周年を記念してコラボレートしたカシミヤのニットアイテムを発売する。

 「サイドスロープ」が2020年春夏コレクションとして、6月にパリのショールームと合同展トラノイ(TRANOI)で発表したもので、デザインの特徴は「サイドスロープ」独自の“折り紙染め”だ。これは、折り紙のように製品を1枚ずつ手作業で折りたたんでから染める製品染めの高度な技術。フェニックスインターナショナル社長で「サイドスロープ」デザイナーの脇坂大樹と染め職人が試行錯誤の末、糸を段染めする機械を改良して生み出したもので、提携している染色工場が“折り紙染め”の商標登録を申請している。イタリア老舗の高級カシミヤと日本の染色技術の共演だ。

 イタリア・トスカーナ州モンターレに本社があるフィラティ ビアジョーリ モデリスト社は1919年の創業以来、ファミリーが最上級の品質にこだわる伝統を受け継ぎ、特にカシミヤに定評がある。そのモノ作りの姿勢は世界的にも信頼されており、クライアントには「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「グッチ(GUCCI)」「プラダ(PRADA)」など有名なラグジュアリーブランドが名を連ねている。

 10年以上の取引がある同社について、脇坂デザイナーは「糸はもちろんだが、原料の選択にもこだわり、同じカシミヤでも製品時の風合いにそれが反映されている。また品質を重視し、全ての工程をイタリアの自社工場で行うブレない哲学も大好きだ」と話した。

 コラボレートアイテムは2モデルあり、プルオーバーが5万5000円、カーディガンが5万9000円。12月以降に、伊勢丹新宿本店メンズ館、バーニーズ ニューヨーク、小田急百貨店などのほか、パリのフリーゴー(FREEGO)、イタリアのカーボン・ブティック(CARBONE BOUTIQUE)などで発売される。

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