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白髪ケアの新たな潮流を探る 画期的な新技術も誕生

 昨年から今年にかけて、ヘアサロン業界では“ヘアカラー戦争”と称されるほど、各メーカーから大型新製品が相次いで登場している。そうした流れの中、ここでは“グレイカラー”、つまりは白髪染めに焦点を当て、新たな潮流を紹介する。

 グレイカラーにおいては、“業界の常識を覆すか?”と思われるほど大きな発表が行われた。ネイチャーラボの研究開発部門「セルラボ」はこの2月、東京・神宮前で白髪ケアへの新たなアプローチとなる“ブラックリバース処方”の誕生を発表した。これは“白髪を本来の髪色に戻す”という画期的な処方で、「セルラボ」が国内外の機能性原料開発のエキスパートとともに7年の歳月をかけて研究開発したものだ。

 “ブラックリバース処方”とは、白髪が発生する原因として考えられる“メラニンの減少”や“酸化ストレスの増加”に働きかけ、細胞の機能を活性化させることで自身の持つ本来の髪色に戻すという根本ケアだ。具体的には、メラニン活性や抗酸化に作用する“グレーバース”、頭皮環境改善に働きかける“アセチルテトラペプチド-3”を中心に、毛包や毛根、細胞シグナルにアプローチし、メラニン形成にかかわる細胞の活性化へと導く。

 メラニン色素がなくなってしまった白髪、つまり“真っ白な白髪”をリバースさせることは難しいが、メラニン色素が少しでも残っている白髪(ややグレーがかった白髪や、先端や根元など一部が黒い白髪)はリバースできるという検証結果を得ている。製品は4月に登場する予定で、注目が集まりそうだ。

「コレストン パーフェクト」 が進化

 ウエラプロフェッショナルは3月、人気のヘアカラーブランド「コレストン パーフェクト」を進化させ、「コレストン パーフェクト+」として発売した。リニューアルで注目すべきポイントは、“フリーラジカルの抑制”に成功したことだ。フリーラジカルとは、ヘアカラー剤による染色時に毛髪内の金属イオン(銅)が反応して生成されるもので、狙い通りの正確な色表現を困難にする要因の1つとされている。さらにキューティクルのケラチン結合を破壊してしまうため、変色やくすみの一因にもなっている。「コレストン パーフェクト+」では、用いた“ピュアバランステクノロジー”が金属イオン(銅)を封じ込めてフリーラジカルの発生を抑えることで、鮮やかな狙い通りの色表現を実現する。

 また、“ピュアバランステクノロジー”の“正確な色表現”という特徴は、たとえ白髪であっても発揮されるため、グレイカラーを使う必要がない。これまで、メラニン色素がほとんどない白髪を染めるためには、濃い色素の染料が多く配合されたグレイカラー剤を使用するのが一般的だったが、「コレストン パーフェクト+」は使い分ける必要がないため、サロンから“白髪染め”という概念をなくすことができるという。

 これまでも“グレイヘアも染められるファッションカラー”をうたう製品は存在したが、やはりグレイヘアは染まりにくく、グレイカラー剤に戻ってしまうケースが少なくなかった。しかし、今回は「コレストン パーフェクト」という業界を代表するヘアカラー剤の進化版であることに加え、“フリーラジカルの抑制”という明確な理論とテクノロジーを持っての登場であるため、現場での使いやすさに期待が高まっている。

グレイカラーユーザー向けのケアも進化

 一方、グレイカラーユーザーに向けたケアも進化している。プロジエは、ガモウグループを通じて2月に、サロン専売ヘアケアブランド「リルラ」のホームケアラインを発売した。グレイカラーユーザーは、エイジングとカラーリングの繰り返しによって生じる髪と頭皮の傷みに悩んでいるケースが多い。同ブランドは、頭皮に潤いを与えるマキベリーエキスなどのナチュラル成分と、髪のキューティクルを整える18MEA類似成分などの科学成分を融合させることで、健康な頭皮と美しく輝く髪へと導く。

 現在、“ヘアカラー戦争”の主戦場はファッションカラーだが、上記のような技術や製品が登場してきており、主戦場がグレイカラーカテゴリーへと移行しつつあるようだ。

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