ファッション

増田セバスチャンの新ブランド “ハイファッションへ殴り込み”

 アートディレクターの増田セバスチャンは10月24日、新ブランド「シックスディー セバスチャンマスダ(6-D SEBASTIAN MASUDA以下、シックスディー)」のファッションショーを東京・表参道のトランク ホテル開業準備室で開催した。ブランド立ち上げから1年を経て、“Noise it Colorful.”をテーマにしたメンズとウィメンズのファーストコレクションを発表した。増田といえば、きゃりーぱみゅぱみゅの美術演出や“原宿カワイイ”を発信する「ロクパーセントドキドキ(6%DOKIDOKI)」を手掛けるなど、カラフルでデコラティブな独自の世界観で知られるが、「シックスディー セバスチャンマスダ」では、その“カワイイ”要素をそぎ落とした増田が解釈するモードを見せる。

 デビューショーは、ビニールを敷いた地下室の無機的な空間で、ノイズ音とライトを激しく点滅させる演出の中での披露。アイテムはモノトーンを基調にしたPVCのライダースジャケットやアシンメトリーなフリルドレスなどの大人のためのパーティーウエア。挿し色としてビビッドなネオンイエローやピンク、フューシャピンクのシャツやパンツをコーディネートする。アクセサリーは、ハーネスやコルセットで体をシェイプさせる提案だ。

 生産は国内のデザイナーズブランドなどのOEMを請け負うカーターとの取り組みで、全ての商品を量産する。販路は国内外の百貨店やセレクトショップへの卸売りを予定。バイヤーやプレス関係者向けの展示会を10月25、26日にトランク ホテル開業準備室で開催中だ。

 増田は「『シックスディー』でハイファッションのど真ん中へ殴り込みたいと思った。1990年代にハイファッションのアンチテーゼとして、“カワイイ”のスタイルを20年やってきたらいつの間にかメジャーになっていた。クリエイティブは形なぞりではいけない。このコレクションでは現代の“大量生産”“大量消費”“工業商品”から個性とは何かと問い、表面的な色彩を封じて、心のカラフルを見せられたらと思った」と話す。

 今後は年に1回の頻度で、シーズンレスのコレクションを発表していく。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。