ファッション

巨大アパレルハブ施設建設計画が本格化 NY市が18年度予算発表

 ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長が26日、2018年度の予算案を発表した。計画通り、ブルックリン地区のブッシュ ターミナル(Bush Terminal)に20年にオープン予定のアパレルおよびテレビ・映画業界のための工場やスタジオを集めた巨大ハブキャンパス「メード・イン・ニューヨーク キャンパス(MADE IN NEW YORK CAMPUS 以下、キャンパス)」に1億3600万ドル(約149億6000万円)を投資する。「キャンパス」は1500人以上の正規雇用創出を見込む。

 さらに、400万ドル(約4億4000万円)を投じ、ブルックリン地区のネイビーヤード(Navy Yard)の建物を再建。スタートアップ企業を支援し、最終的に500人の雇用を生み出す計画だ。「キャンパス」内では、パターンメイキング、マーキング、グレーディング、切断・縫製、サンプル製作などを手掛ける企業に、小さなスペースを手頃な料金でレンタルするサービスも提供する。デブラシオ市長はかねてから投資計画を発表してきたが、いよいよ正式に予算を組んだ。

 一方、昔から問屋や工場が集まるニューヨークのガーメント地区(Garment District)のファッション企業からは反発が高まっており、代わりに現在のファッション地区への投資を期待する声が挙がっている。しかし、26日に発表された予算848億6000万ドル(約9兆3446億円)の多くは、教育や公共安全、手頃な価格の住宅を対象としたもので、彼らの望む地区への投資は一切含まれていなかった。

 デブラシオ市長は、「先行きが不透明なため、市民の生活の向上を目的としたスマートでターゲットを絞った投資を行うことが、これまで以上に重要になってくる。私たちはニューヨークを誰もが成功するチャンスを持つことができる場所にしなければならない。これまで以上に強く公平な都市を建設することが私たちの義務だ」と説明した。

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