6月12〜15日まで開催したロンドン・メンズ・コレクションは、“リラックス”がキーワードになった。多くのブランドがゆったりしたシルエットのトップスやパンツを発表した他、テーラードの手法をカジュアルウエアに用いたり、スーツルックにTシャツを投入したりと“きれいめ寄りのカジュアル“を提案した。素材はインディゴやデニムが圧倒的に目立つ。テーラードとストリート的要素をミックスしたデザイナーの絶妙なバランス感覚が光る新トレンドが複数浮上し、バイヤーたちの好評を得た。
リバティー
ロンドンメンズといえばアーバンなメンズウエアだが、ウィメンズのルックも見せるなど、メンズ・ウィメンズの垣根を取り払ったブランドが多かった。今シーズンはゆるめのシルエットが豊富。プリーツ入りのワイドパンツが新しい。あらゆるアイテムにポケットが付いているのも気になった。個人的ベストは「J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)」「クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「オリバースペンサー(OLIVER SPENCER)」。
セルフリッジ
多くのブランドが打ち出したスポーツウエアの進化系アイテムや、街を歩く若者をキャスティングしたショーのエネルギーが、ロンドンのストリート・カルチャーの勢いを物語った。このような雰囲気こそ、ロンドンメンズの根底にある精神であり個性だ。
サックス・フィフス・アベニュー
リラックスムードの高まりに合わせて出てきたトレンドは、インディゴやデニムのテーラードピース、紙袋のようにハリ感のあるシワ加工、メタリック、ジョガーパンツなど。老舗テーラーの「ギーブス&ホークス(GIEVES&HAWKWS)」はスーツにTシャツを合わせるなど、リラックスしていながらもだらしなく見えないテーラード×スポーツに着目していたのがよかった。アンドロジナスな魅力という意味では「バーバリー プローサム(BURBERRY PROSUM)」が格別だったが、レースアイテムに挑戦する強者顧客はまだ現れそうにない。ウィングチップやモンクストラップが付いたスニーカーを打ち出した「ジミーチュウ(JIMMY CHOO)」も好き。
マッチズ・ファッション・ドットコム
“ボリューム”“カラフル”“デニム”のトレンドをけん引するブランドは「クレイグ グリーン」「バーバリー プローサム」「アストリッド アンデルセン(ASTRID ANDERSEN)」「クリストファー ケイン(CHRISTPHER KANE)」など。一足先のトレンドを知りたいなら「J.W.アンダーソン」を見ればいい。新人はグレース・ウエールズ・ボナーに期待!
ハロッズ
伝統的なテーラードと都会的なスポーツウエアの組み合わせは勢いがあった。実験的な素材使いと絶妙なレイヤドが秀逸だったのは「ハーディ エイミス(HARDY AMIES)」。「クリストファー ケイン」のカラフルなコレクションも素敵。「バーバリー プローサム」はレースアイテムよりも、ジャケットやパンツ、スカーフといったシンプルな商品がよかった。