ファッション

ネクスト「サカイ」を探せ!注目の次世代ブランド第4弾「アカネウツノミヤ」

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 「サカイ(SACAI)」の次に世界で活躍しそうな東京ブランドは何か。取材をしているとたびたび聞かれる質問だ。ここでは、ブランドスタート10年以下で、弊紙注目の4人にフォーカス。着々とブランドを成長させてきた“「サカイ」神話”に沿って、デザイナー自身が社長であり、展示会からコレクションをスタートしているブランドであることを選定基準に、デザイナーらが今後のクリエイションとビジネスについて考えているコトモノを聞いた。第4段は「アカネ ウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)」のデザイナー、蓮井茜だ。

PROFILE:1982年東京都生まれ。高校卒業後に渡英し、セント・マーチン美術大学 BAテキスタイル科に3年、MAファッションニットウエア科に1年在籍。 在学中から現地で、さまざまなブランドのニットデザインを手掛け、2009年に自身のブランド「アカネ ウツノミヤ」を立ち上げる。第2回JFWシンマイ・クリエイターズ・プロジェクトとして、10-11年秋冬コレクションをショー形式で発表。14年春夏、プレ・コレクションをスタート

綿密なフィッティングから生まれるゆるっとモード

 ここ数シーズン、セレクトショップの女性バイヤーから注目を集めているのが「アカネ ウツノミヤ」だ。キマリすぎないバランスで身体にフィットする女性らしいコレクションに定評がある。セカンドシーズンから長くブランドをサポートしているアクアガールに加え、最近ではインターナショナルギャラリー ビームスやロンハーマンなども取り扱いをスタートした。

 コーディネートから生まれる絶妙なバランスと肩の力が抜けながらも時代を捉えたモードなクリエイションが「アカネ ウツノミヤ」の魅力だ。「今まで自分が作ったことがないシルエットを探している。あきやすい性格だから (笑)。フィッティングを重ねて、コーディネートを決めてルックを作っていく。アイテム単品で見せるというよりは、ルック映えするかどうかを意識している。プロダクト的な作り方ではなくバランスを探すのが好き」と蓮井茜デザイナー。とはいえ、モノ作りへのこだわりも強い。クリエイションの出発点は糸探しから。お気に入りのテンセル糸は毎シーズン、何かしらのアイテムで登場するし、あえて「編み地を考えるのが難しい糸を選んで考えるのが好き」と語るように、素材や作りへの探求心が強い。蓮井自身もふわっとした柔らかい雰囲気と話す時の凛とした眼差しのギャップが印象的だ。毎シーズンテーマはなく「何かを元に作るより、日常の中から少しずつアイデアを取り入れている」。セント・マーチン美術大学在学中に、テーマに縛られすぎてモノ作りができなくなったことがあるというが、縛られすぎないユルさもコレクションに抜け感を与えている。今シーズンは珍しくカラフルな色彩も目を惹いた。「ヴィヴィアン・サッセンがアフリカ人を撮影したパーソナルな写真がインスピレーション源。“無国籍感”もキーワードのひとつ」と彼女。映画や写真集など、コンセプチュアルなものよりもビジュアルで訴えかけるものがアイデア源になるという。アトリエの本棚には、何度も開いた形跡のあるよりすぐりの写真集がいくつもあった。

”コーディネートから生まれる新しいバランスを探している”

 彼女のクリエイションをひもとくのに欠かせないのがライフスタイルである。既婚の彼女は、デザイナー業とプライベートを両立する女性でもある。仕事に打ち込み過ぎがちな女性が多いファッション業界の中では、珍しいタイプかもしれない。その彼女当たり前”の日常から、独特の肩肘はらないモードなウエアが生まれているのだろう。「アトリエが駒沢大学にあり、学生が多い。彼らのスタイルを見て、こういう風に着こなしを変えたら面白いかもというようにアンチ的な見方をしている。アトリエから自宅まで自転車で帰る時によくアデイアがひらめく。突発的なことが多い」。デビューから6年。主力のニットに加え、布帛アイテムや重衣料も増え、コレクションに幅が出てきた。売れ筋はニットとそれに合わせるスカート類。納期が早いのも奏功してか、現在日本での取り扱いは30店舗以上を数える。「国内での売り上げがここ1、2年で安定してきた。生産から納品まで今は全て一人で行っているので、まずは量産体制を整えたい。もちろん海外に持って行く時に必要なことは考えるようになった。とはいえ、今は日本のマーケットに沿うモノ作りをしているので、海外マーケットに合えばチャンスがあるとは思うが、見極めたい」。

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