ファッション

“見てすぐ買える”の波はパリにも 「オフ-ホワイト」と「パコ・ラバンヌ」が発表

 2017年春夏パリ・ファッション・ウイークでは、「オフ-ホワイト ℅ ヴァージル アブロー」や「パコ・ラバンヌ」が、コレクション直後にすぐ買うことができる“シー・ナウ・バイ・ナウ”コレクションを発表した。

 「オフ-ホワイト ℅ ヴァージル アブロー」は、9月29日の17年春夏コレクションでお披露目したばかりの“バインダー・クリップ・バッグ”を10月2日に発売した。ブラック、ホワイト、レッドの3色をそろえ、公式ウェブサイトと東京、香港、シンガポールの旗艦店の他、コレットやセルフリッジなどで扱う。ショー前日にブランドの公式インスタグラムで告知し、取り扱い店舗も発表した。さらに、ショーの前には、会場前の地面に敷いたシートにバッグを並べて露店形式で販売するなど、ストリートウエアを軸とするブランドらしい演出も見せた。デザイナーのヴァージル・アブローは、「顧客やファンがブランドの“今”に、リアルに関わることができるように毎シーズン気を遣っているが、ついに“シー・ナウ・バイ・ナウ”を取り入れる時が来た。個人的にも、6カ月待つことなく欲しいものをすぐに手に入れられるのは嬉しいよ」とコメント。

 また「パコ・ラバンヌ」もショーの前に、17年春夏コレクションから4つのルックをビルボードやウエブを通して公開し、ショー当日の9月29日にはパリの直営店とオフィシャルサイトで発売した。10月中旬からバーニーズ ニューヨークの限定店舗でも販売する。コートやワンピース、パンツ、ブーツなどで構成する4ルックの中には、グラフィックデザイナーのピーター・サヴィルとのコラボレーションによるTシャツも含まれる。

 主にニューヨークを中心に増えている“シー・ナウ・バイ・ナウ”を発表するブランドは、ミラノやパリではまだまだ少ない。今回実施した2ブランドも、コレクション全体ではなく数点のアイテムを対象にしている。ショーの開催前からSNSなどを通じて告知するなど、ブランド全体のプロモーションとしての位置付けとなっている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。