2016-17年秋冬メンズ・コレクションの広告ビジュアルは、ミュージシャンや俳優など、ファッション業界外のセレブの起用が多く見られた。デザイナー交代により、新しいブランドの方向性を反映したり、新コレクションの世界観を共に作り出したりと、単に話題を生み出すだけでなく、それぞれのブランドの世界観を体現する役割も果たしている。
DIOR HOMME
COURTESY OF DIOR HOMME
ウィリー・ヴァンダピエールが撮り下ろした今季のビジュアルには、ラッパーのエイサップ・ロッキーが真っ赤なロングコートを着て登場。クリス・ヴァン・アッシュ=クリエイティブ・ディレクターは自身が影響を受ける人物を起用し、他にも映画監督のラリー・クラークや俳優のロッド・パラドなどがビジュアルを飾る。音楽、映像、写真、ファッションなど異なるフィールドで活躍するスターに共通するのは、どこか反骨的で自由なスピリットだ。
LOUIS VUITTON
若手俳優が「ルイ・ヴィトン」と共に旅を解釈する「ルイ・ヴィトン」の16‐17年秋冬広告のモデルを務めたのは、14年に「マミ」でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した、弱冠27歳のカナダ人映画監督兼俳優のグザヴィエ・ドランだ。アラスデア・マクレランが撮り下ろしたビジュアルは、グザヴィエが旅しながら物思いにふける姿を捉えた。同キャンペーンの動画の中では、彼は旅の意味を考えながら、目的地より、そこにたどり着くまでの道のりとその物語が重要だと語っている。
RAF SIMONS
米TVドラマから着想したホラーストーリー「ラフ・シモンズ」の16-17年秋冬コレクションは、1990年代にアメリカで大ヒットしたホラードラマ「ツイン・ピークス」からインスパイアされたもの「。ナイトメアズ・アンド・ドリムス(悪夢と夢)」と名付けたコレクションのショーも不気味なナレーションが流れる暗闇の中で行われ、広告ビジュアルも同様にホラーの世界観を表現したものになった。