ファッション

重松UA名誉会長の服飾財団がビンテージの「イヴ・サンローラン」展  小林麻美さんが寄贈

 重松理ユナイテッドアローズ(UA)名誉会長が理事長を務める公益財団法人・日本服飾文化振興財団が、所蔵する「イヴ・サンローラン」のビンテージコレクションの一部を、「Mon YVES SAINT LAURENT」をテーマに、UA原宿本店ウィメンズ館3階で12日まで一般公開中だ。このコレクションは、元女優・歌手・モデルで、資生堂やパルコのCMや、「雨音はショパンの調べ」のヒットでも知られる小林麻美さんから180点以上を寄贈された中からピックアップしたもの。9日夜にはファッションショーをメーンとしたレセプションパーティーを開催。亘つぐみをスタイリストに起用し、ムッシュ・イヴ・サンローランが手掛けたクチュールやプレタポルテの単独スタイリングと、UAが手掛ける「UA」「ドゥロワー」「ビューティ&ユースUA」「スティーブン・アラン」とのミックスコーディネートで構成。外国人モデルがキャットウォークしながら、時を超えても色あせないエレガントな美しさとセクシーさを宿したコレクションを披露した。

 小林麻美さんは「18歳の時、オシャレな方にお店に連れて行ってもらって、背伸びをして初めて買ってから、すっかりその素晴らしさにはまり、モデルなどの仕事をして稼いだお金は全て『イヴ・サンローラン』につぎ込んできました。一番の魅力は、そのきわどさ。一歩間違えたらアブナイ感じになるけれども、娼婦みたいになるギリギリの、すごくエレガントな部分に惹かれました。ムッシュ・サンローランが亡くなってからは、アルベール・エルバス時代には数着買っていたけれど、エディ・スリマンになってからは、少し離れていて。でも最近、あのメンズの感じが大好きで。セールになる前に完売していて、すごい人気なのだと知りました。今回は重松さんとの縁もあり、実家のクローゼットにしまってあったものを全て寄贈させてもらいました。財団にお嫁にもらってもらえて幸せですし、今回、モデルさんが着て歩いているのを見て、『なんてキレイなんだろう!』と改めて感動しました。若いデザイナーの方々に役に立ててもらえるのはすごく素敵なことだと思っています」と話す。

 スタイリングを務めた亘つぐみは「『イヴ・サンローラン』は高校時代から大好きで、女らしくてセクシーで、皆を虜にする、高貴な服だと思って憧れてきました。スリットやシルエットなどを見てもわかるように、カッコイイけれども媚びていない、そして、自信がないと着こなせない服なんです。70〜80年代のビンテージをこれだけたくさん触らせてもらえて感激でした」とコメント。

 重松理・理事長は日本服飾文化振興財団の設立について、「ユナイテッドアローズの役員を退任する10年ほど前から、ファッション業界に恩返しをしたいと思い、資料館のようなものを作りたいと考えていた。そんなおりに、60年代後半から現在まで素材の畑で経験を積んでこられた永森達昌さんが国内外の先鋭的な素材サプライヤーだったセルマー時代から過去50年間にわたり収集し所蔵していた膨大な資料を譲り受けることで、次世代に役立てるのではないかと思った。まずはUA本社内で『N&UA企画資料室』として2年間運営し、2014年4月に財団として立ち上げた。服飾資料館の運営、講演会・セミナーの開催、若手服飾デザイナーへの助成制度を3つの柱に掲げ、『服飾文化と共に、次世代の豊かな社会を』という理念のもと、次世代の育成を推進していこうというものだ。ご縁があって小林麻美さんを紹介いただき、お持ちだった当時のコレクションを全て寄贈いただいた。『イヴ・サンローラン』は私の一番尊敬するデザイナーであり、一番カッコイイ服だと思っている。(西武百貨店が運営していた)『ピサ』で最初に見てから、ずっと着ていた時期があった。今後は赤坂のUA本社8階にある財団内に特別コーナーを作る予定。財団の発展にも寄与できれば」と思いを語る。

■Mon YVES SAINT LAURENT展
日時:2015年10月10日(土)〜10月12日(月・祝)
開場時間:11:00〜20:00
場所:東京都渋谷区神宮前2-31-12 ユナイテッドアローズ原宿本店ウイメンズ館3F
入場料:無料

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