
一戸有楽/「M・A・C」ルミネエスト新宿店 クリエイター
Instagram:@mac__yura
フォロワー:1.3万人
メイクアップアーティストなどプロフェッショナル向けのアイテムを取り扱う「M・A・C」ルミネエスト新宿店に勤務する一戸有楽さん。店舗スタッフだけでなく、ファッションショーのバックステージでメイクアップをサポートするなど、ブランド内で期待と注目を集める若手クリエイターだ。個人のインスタグラムは1.3万フォロワーを抱え、メイクアップのハウツー動画などを投稿している。1カ月に約1000人のペースでフォロワーを増やすなど、リアルとデジタルの両方に強みを持つ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年8月24日号からの抜粋です)
BEST POINT
SNSとブランド愛で世界観を拡張 デジタルネイティブ世代の表現力
青森県出身の一戸さんは、初めて購入したデパートコスメが「M・A・C」だったという。「地方出身で身近にデパートコスメを購入できる場所がなく、高校生のときに初めて買ったのが『M・A・C』でした。コスメや店員さんがすごくかっこよくて、このブランドに絶対に入りたいと強く思ったきっかけでした」と目を輝かせる。
そんな彼女が接客でもっとも大切にしていることは「うそをつかないこと」だという。「お客さまが欲しい商品をただおすすめするのではなく、アーティスト視点の意見を掛け合わせてより魅力を引き出せるカラーやメイク方法を提案します」。特に最近はSNSでのバズをきっかけに特定の商品やカラーを目当てに来店する人や、パーソナルカラーの普及で色味やメイクにこだわりを持つ人も増えたという。「ワクワクした気持ちで来店してくださっているはずなので、絶対に似合うようにしたい。商品を知り尽くした私たちだからこそできる提案で、お客さまの期待に応えたいと思っています」。SNSトレンドを取り入れつつ、客の普段のメイクや髪色、肌のトーンになじむ色合わせなど、アイデア力と提案の幅広さが強みだ。
一戸さんのインスタグラムは彩度を抑えたクールなトーンの世界観が魅力だ。「今は何でもすぐに調べられるので、文字情報などは最低限にして世界観を優先しています」。情報があふれるSNSだからこそ、あえて文字情報を絞り、自身の世界観を際立たせている。日々SNSから新しい情報を吸収するデジタルネイティブ世代ならではの感覚だ。「目標は10万フォロワー。ポーチの中に必ず『M・A・C』のアイテムが入っている、そんなブランドになれるよう盛り上げていきたいです」。高校生のころに憧れたブランドの一員となった今、その世界観をリアルとデジタルの両面から広げている。