前衛芸術家の草間彌生氏が2026年8月14日に都内病院で亡くなったことが公式サイトで発表された。享年97だった。
発表によると、「亡くなる直前まで絵筆を手放すことなく、永遠の愛と魂を探究し続けた」とのこと。
草間氏は1929年3月22日生まれ。幼少期から幻視・幻覚を体験し、水玉や網目をモチーフとする絵を描き始める。水彩・パステル・油彩を用いて独自の表現を早くから形成した。57年渡米。翌年より、ニューヨークを拠点にネットペインティング、ソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使ったインスタレーションなど、革新的な作品を次々と発表、単一モチーフの強迫的な反復と増殖による自己消滅という芸術哲学を打ち立てた。また、ボディ・ペインティング、ファッション・ショー、反戦運動を含むハプニング、映画制作、新聞発行など、活動の領域を自ら切り開き、前衛芸術家としての地位を確立。73年に帰国し、新たに詩や小説の執筆にも取り組んできた。
野外彫刻、大型インスタレーション、「インフィニティ・ミラー・ルーム」シリーズを制作。絵画「わが永遠の魂」シリーズ(2009–2021)は約900点に及び、21年には新作絵画シリーズ「毎日愛について祈っている」の制作を開始。一貫して自然、愛、生と死を超えた無限をテーマに精力的な創作活動を続けてきた。
16年に文化勲章を受賞、17年には、東京・早稲田に草間彌生美術館を開館した。
「ルイ・ヴィトン」とのコラボ
草間氏は前衛芸術家として活躍する一方でファッション業界との関わりも深く、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」が大阪・南船場にスペース「Six」をオープンした時に最初の企画は、草間彌生の個展だった。また、2012年に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と初めてコラボレーションをし、23年に2度目のコラボを行い、共に大きな話題となった。25年7月には「エスパス ルイ・ヴィトン大阪」で草間彌生の展覧会「INFINITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」を開催していた。
