ファッション

ナイジェル・ケーボン氏が死去 ビンテージアウトドア&ミリタリーウエアをこよなく愛したコレクター、デザイナー

英国のファッションデザイナー、ナイジェル・ケーボン(Nigel Cabourn)氏が死去した。ブランドの公式インスタグラムが6月11日(現地時間)、「深い悲しみとともに、ナイジェル・ケーボンの逝去をお知らせする。彼は素晴らしい人生を生き、多くの人々にインスピレーションを与えた。その遺産は受け継がれていく」というコメントとともに伝えた。逝去日や死因は明らかにしていない。

ナイジェル氏は1949年、英スカンソープ生まれ。ノーザンブリア大学でファッションを学び、在学中の1971年にブランド「クリケット(CRICKET)」を創業。後に自身の名を冠した「ナイジェル ケーボン(NIGEL CABOURN)」に改称した。ロンドンに出ることを勧める周囲の声に反して生涯イングランド北部に拠点を置き続け、ポール・スミス(Paul Smith)氏から贈られた英国空軍のビンテージパイロットジャケットを原点に、ミリタリーやワークウエアのビンテージ収集をライフワークとした。コレクション数は4000点超に及び、エドモンド・ヒラリーのエベレスト登頂(1953年)など実在の人物と歴史的瞬間を起点とした服作りで、「アウターウエアのスペシャリスト」として支持を集めた。

日本との関係も深く、アウターリミッツが総代理店を担い、メインラインは日本の生産背景を生かしたコレクションを展開。東京をはじめ国内各地に直営店を展開し、日本市場はブランドの中核を成してきた。ナイジェル氏は今年3月には英業界紙「ドレーパーズ(Drapers)」が初めて設けた功労賞(Outstanding Contribution)を受賞したばかりだった。

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