ファッション
特集 就活&新卒採用白書2026 第12回 / 全12回

AI時代の新卒採用を考える

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月1日号からの抜粋です)

小田島:企業文化やチームビルディングを継続的に取材していると、新卒採用がいかに重要かに気がつきます。新卒社員は、その企業のカルチャーをまっさらな状態で吸収し、その後組織の軸になるような人材になる可能性があるからです。そこでファッションとビューティ企業81社にアンケートを実施し、課題などをヒアリング。AI面接も含めた最新の採用事情を深掘りしました。

関戸:私は普段ファッションサークルに所属する学生を取材することが多く、特集では学生による座談会企画を担当しました。実はとても熱心にサークル活動をしているファッション好きの学生でも、就職先となるとファッション業界を選ばない人が多いんです。過酷で給与が低いといったネガティブなイメージがあるからなんだと思います。でも、実際はそうではない魅力的な企業はたくさんあります。学生といかに接点を作り、本当の魅力を伝えられるかは大事なポイントですよね。

小田島:まさにそう。アンケートでも「学生に魅力を伝えきれていない」ことが課題として上がっていました。学生の座談会ではどんな部分が印象に残りましたか?

関戸:当日学生たちには、「“服装自由の面接で着ていきたい服”で来てください」とお願いしたんですが、私が予想していたよりもぐっと“自由”で驚きました(笑)。

小田島:「服装自由」って、ファッションセンスや個性を評価しているところもあれば、単純に学生にリラックスしてほしいという企業もあって、実は企業側の意図はさまざま。それを学生が読み解くのは大変かもしれないですね。最近導入する企業も増えてきたAI面接について学生たちからの意見は?

関戸:結構ネガティブな意見が多かったですね。

小田島:慣れも大きいと思いますよ。AIの精度も上がれば今後主流になっていく可能性は十分あると思います。

企業の魅力を伝える接点作りが大事

関戸:それから、就活の情報収集源の1つとしてTikTokが挙げられたことにも驚きました。企業の見られ方も変わっているなと。かつての買い手市場だったころの感覚のまま、採用スタイルをアップデートできていない企業は少なくないと思います。この特集が採用のあり方を見直し、学生と企業の溝を埋めるきっかけになるといいですね。

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