
「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの2026年3月期通期決算は、商品取扱高(GMV)が前期比8.4%増の6660億円と過去最高を更新した。そのうちその他商品取扱高を除いたベースでは同12.4%増の6462億円。売上高は同7.2%増の2284億円、営業利益は同7.1%増の694億円、経常利益は同6.7%増の693億円、純利益は同5.7%増の479億円だった。EBITDAは同10.2%増の769億円だった。年間購入者数(ZOZOTOWN事業)は過去最高の1317万人に達した一方、商品単価は一転して前期を下回った。最新の物流ロボットなどを投入し総額200億円を投じる物流拠点「ZOZOBASE習志野3」を28年10月から本格稼働させる。自動化を進め、50%の省人化を目指す。
購入者数拡大を牽引したのは、WEB広告の強化と休眠会員の掘り起こし施策だ。4Q(26年1〜3月)に広告投下量を増やしたことで、アクティブ会員数は前期末比107万人増の1248万人に達した。ゲスト購入者数を合わせた年間購入者数は1317万人となった。
事業別では、「ゾゾタウン」事業(受託・買取・USED)のGMVが前期比5.0%増の5166億円、LINEヤフーコマース(Yahoo!ショッピング・Yahoo!オークション)が同13.4%増の789億円。2025年5月から連結対象となった英LYSTは422億円を計上した。英LYSTは赤字で、27年3月期に本体で開発しているAIなどの技術やノウハウを搭載し、黒字化を目指す。
商品単価と出荷単価は昨年7月以降、3四半期連続で前期を下回った。1〜3月は値上げが一服した一方で、セールの販売比率が上昇したことが響いた。
27年3月期の業績予想は、GMV(その他商品取扱高を除く)が5.0%増の6786億円、売上高が同5.9%増の2419億円、営業利益が同7.3%増の744億円。収益指標はEBITDAから「調整後EBITA(営業利益+のれん償却額+M&A関連費用)」に移行し、同項目は同7.2%増の779億円を計画する。配当は1株当たり40円(予定)、配当性向は71.2%の見通し。
「ZOZOBASE習志野3」は、「同つくば3」でも取り組んできた自動化をさらに進める。さまざまなタイプの自動化ロボットを投入することで、「つくば3」では30%だった省人化を50%に引き上げる。「つくば3」は、日本で最も自動化が進んだアパレル物流倉庫の一つで、最新鋭の物流ロボットが多数投入されている。「習志野3」はそれをさらに上回る最新機器が投入されると見られる。「習志野3」は地上5階建てで延床面積は13万3623㎡。稼働開始は27年8月、本格稼働を28年10月の予定。