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花王が“姿勢のゆがみ”に着目したアプリ開発、インソール発売 健康課題をサポートするD2Cブランド第1弾

花王はこのほど、現代の生活者が抱える健康課題をサポートするD2Cブランド「花王ライフケア研究所」を立ち上げた。第1弾では、“姿勢のゆがみ”に着目した無料アプリの配信と補正インソール(3タイプ、各1万500円)を発売する。28日まで渋谷モディのエントランスで体験イベントを実施しており、認知拡大を図る。

「花王ライフケア研究所」は、花王が長年に取り組んできた健康領域の研究知見をデジタル体験を通じて生活者に届けるブランドとして実装する。花王は140年以上にわたり消費者の暮らしを観察し、日常的な不調を起点に技術開発を重ねてきた。本松達朗 花王 ビジネスコネクティッド部門 ライフケア事業開発部 総合ライフケア事業グループ ブランドマネジャーは、「研究から生まれた知見を、もっと生活者にとって行動しやすい形で提供したい」と話す。

その一環として開発したのが、現代人の悩みとして増加傾向にある“姿勢のゆがみ”に着目したアプリ“マイシンメトリー(my Symmetry)”だ。同アプリは、乳幼児から高齢者まで約2万人分の歩行データをもとに開発した独自アルゴリズムを採用。この歩行研究は、もともとオムツ「メリーズ」の履き心地研究が起点となり、歩行動作の解析へと発展した。

ユーザーはスマートフォンをお腹に当てて8歩歩くだけで、骨盤のゆがみ、股関節・膝・足首の動作など6項目を解析できる。結果に応じて約300種類のエクササイズから最適な内容を提示するほか、5回の測定結果を踏まえて、同社が新開発した専用インソールも提案する。

同社が初めて開発したインソール“ザコア(THE CORE)”は、足元の状態を適切な形に整えるハーフ形状で、土踏まずのアーチやかかとの軸を補整する。ゆがみタイプに応じてアーチおよびヒール形状の異なる3種類を揃え、価格は各1万500円。スニーカーなどフィット感を調整しやすい靴での使用を想定した。

ターゲットは20〜50代だが、事前ヒアリングではとくに20〜30代女性の反応が良かったという。健康意識は高まる一方で、実際に行動まで移す層は限られる。本松ブランドマネジャーは「まずは自身の体の状態に気づいてもらう機会をつくり、行動のハードルを下げたい」としており、今後第2弾、第3弾の製品展開も計画する。

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