金子真ディレクター兼デザイナーが率いる国産革靴ブランド「カルマンソロジー(CALMANTHOLOGY)」は、最新コレクション“01.エマルイラ(01.EMARUIRA)”を発表した。10月16日からトゥモローランド(TOMORROWLAND)の渋谷本店で開催するポップアップストアを皮切りに、トゥモローランドの京都バル店や名古屋ラシック店、ランド オブ トゥモロー(LAND OF TOMORROW)の心斎橋パルコ店のほか、全国の「カルマンソロジー」取扱店舗のポップアップでも順次取り扱う。
メンズライン9型とウィメンズライン5型を用意
コレクション名の“エマルイラ”は、“即興性が奏でる情熱から溢れ出す間(ま)、またはその薫り・揺らめき・儚さ”を意味する金子真デザイナーが生み出した造語だ。今回は、メンズラインの9型21色に加え、ブランド初のウィメンズラインを5型13色用意する。
ポップアップストアで現在決定している会期は、トゥモローランド渋谷本店が16日から29日まで、ランド オブ トゥモロー心斎橋パルコ店が11月1日から9日まで、トゥモローランド京都バル店が14日から24日まで、「キャバン(CABAN)」福岡店が12月12日から21日まで、トゥモローランド名古屋ラシック店が2026年1月9日から18日まで、トゥモローランド神戸店が23日から2月1日までだ。
新章“エマルイラ”にデザイナーが込めた“即興性”の妙
ラインアップの中で印象的なのは、バレエシューズを模した新作だ。金子真デザイナーは同モデルを「奇跡の型」だとし、「もう二度と作れないのかもしれない。そう思えるほど、自分の感覚と職人の即興性の積み重ねでしか生まれ得なかったプロダクトだった」と語る。「ライブのように、その場で感覚だけを頼りに作っていく。そういう時にこそ、正解に近いものができる気がする」と、計算では生み出せない“偶然の美”への確信を滲ませた。
「“言葉”と“靴”の間に広がる空気感を表現したい」。即興的でありながらも、確かな物語を纏った彼らのプロダクトは、時にクラシカルで、時に幻想的な風景を想起させる。