ビジネス

三井アウトレットパーク木更津、中長期で売上高1000億円めざす

三井不動産は20日、千葉県の三井アウトレットパーク(MOP)木更津の第4期増床エリアを23日のオープンに先駆けて関係者に公開した。30店舗が出店することで、計330店舗の店舗数日本最大のアウトレットモールになる。スポーツなどのイベントが開催できる広場など、より長く滞在できる仕掛けを充実させた。今回の増床分が年間でフルに稼働する26年度(27年3月期)に売上高850億円を計画する。

第4期増床エリアにはプロパー店舗含めて日本最大面積となる「ナイキ」、関東のアウトレットでは初店舗となる「ルルレモン」「メゾンキツネ」「アミリ」のほか、「ロンハーマン」「ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン/ゴールドウイン」「ドルチェ&ガッバーナ」「ソフ」「インスタント」「バブアー」「サロモン」「フェラガモ」「PXG」などバラエティに富んだ顔ぶれがそろった。

店舗だけでなくイベントスペースに力を入れる。人工芝を敷き詰めた700平方メートルの大屋根広場では、スポーツや食のイベントを定期的に開く。出店する「ルルレモン」はヨガ教室を実施する。また子供を含めた若い世代の利用を見込んだスケートボードパークは、スケートボードブランド「インスタント」が教室や競技会などを行う。

「バブアー」を出店したマッシュホールディングスの蓮見裕基・店舗開発本部長は「木更津は都内からのアクセスが良く、特に23区の南部(品川区、大田区、目黒区など)にお住まいの富裕層の集客が見込める」と期待を寄せる。「ホカ」を運営するデッカーズジャパンの徳田真利マネージャーは「千葉県内にはプロパーの直営店がないため、ファーストユーザーとの接点を作る場にしたい」と話す。

MOP木更津は2012年4月に開業。14年と18年の増床によってラグジュアリーからカジュアル、スポーツブランドまで豊富な品ぞろえが支持され、25年3月期の売上高は前期比8%増の690億円に達した。東京都心からアクアラインで東京湾を渡って60分前後という利便性も特徴で、客の約6割は千葉県外からやってくる。

今回の増床を機に26年度に売上高850億円、長期的には1000億円の達成を目指す。日本のアウトレットモールの24年度の売上規模としては、1位の御殿場プレミアム・アウトレット(運営:三菱地所サイモン)の1409億円、2位の神戸三田プレミアム・アウトレット(同)がMOP木更津の上位にいるが、これらに迫る規模へと成長させる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

特集・巨大百貨店 現場を取り仕切る店長が語る「強い店の作り方」

7月21日号の「WWDJAPAN」は毎年恒例の百貨店特集です。百貨店業界ではコロナ明け以降、大都市の旗艦店や一番店の好調が続いています。急速に規模を拡大している外商や、円安を追い風に増え続けるインバウンド(訪日客)がけん引役となって、過去最高の売上高を更新する店舗も相次いでいます。本特集では国内だけでなく海外も含めた超広域商圏から人を集める「巨大百貨店」に着目。現場を取り仕切る店長たちに「強い店の…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。