ファッション

H&Mが持続可能なファッションの実現に向けたデニムコレクションを発売

 H&Mは9月3日、リサイクルコットンを使用した新デニムコレクション"クローズ ザ ループ デニム(CLOSE THE LOOP DENIM)"を世界中の店舗で発売する。日本では戒橋店、東京ステーション店、浜松店以外の全店舗で取り扱う。

 同デニムはH&M各店舗で行っている、不要になった衣類を無料で回収するサービス"ガーメント コレクティング イニシアチブ(GARMENT COLLECTING INITIATIVE)"の衣類をリサイクルしたものだ。同サービスでは今まで世界中で1万4000トン以上、日本では1340トン以上の衣類を回収している。回収した衣類を新しい商品にリサイクルし、ファッションの"閉じたループ"を作り出すことを目標にしていることから"クローズ ザ ループ デニム"名付けた。閉じたループを作り出すことによってごみ処理所へ送られる無駄な生地を減らすことに加え、生産時に使用する天然資源を節約することができ、ファッション業界の環境への悪影響を小さくする。

 ウィメンズはスキニーデニムやダメージ加工されたガールフレンドデニム、ジャケット、サロペット、ジャンプスーツをそろえる。メンズは2種類のジャケット、2種類のダメージ加工デニム、スリムレッグ・ジーンズ、コーテッド・デニムを使用したジョガーパンツが登場する。また、キッズは動物の耳が付いたフーディーやストレッチジーンズ、ダンガリーシャツなどを販売する。

 カール・ヨハン・パーションH&M CEOは「不要になった衣類が新しい商品にリサイクルされるような、生地の"閉じたループ"を作るということは、生地の無駄を最小限にとどめるだけでなく、処女資源のニーズや、ファッションが地球に与えるその他の影響を、大きく減少させることになるだろう」と語った。同社は1つの製品につき全体の20%にリサイクルコットンを利用することに成功している。また、20%以上がリサイクル生地で作られた衣料品の数を14年比の300%にまで上昇させることを目標にしている。

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