サボン ジャパンは15日、ティニオ・マリア・クリスティーナ・クエンカ(Ma. Christina Cuenca TINIO)氏が同日付で社長CEOに就任したと発表した。前任の畠山喜美恵氏は2025年1月末で退任しており、以降はグローバルCEOのグレグワール・ドゥラス(Grégoire de Lassus)氏が日本法人の代表を兼務していた。
クエンカ氏は、1998年に慶應義塾大学(文学部美学美術史学)を卒業。02年から08年にかけてロレアルグループで「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」のフィリピン事業を立ち上げ、シンガポールでASEAN地域のポジションを歴任。08年から15年にかけてはLVMHグループに在籍し、日本と韓国におけるトラベルリテール事業で「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」「ケンゾー パルファム(KENZO PARFUMS)」などのブランドを担当した。
20年から22年にはスペイン発のファッションブランド「デシグアル(DESIGUAL)」のコマーシャルディレクターを務め、24年4月からは仏オーガニックブランド「メルヴィータ(MELVITA)」の日本法人社長兼ゼネラルマネージャーを務めていた。化粧品業界で20年以上のキャリアを持ち、ラグジュアリーブランドビジネスの成長をおよそ25年間にわたり主導してきた。
クエンカ氏は「日本における高いブランド認知や好意度を基盤に、創造的かつ魅力的なキャンペーンを通じて『サボン』ブランドを次の成長ステージへと引き上げていく。強い製品力とユニークなブランドDNA、顧客との強い関係性を武器に、ブランド体験の強化や流通網の拡充に取り組む」とのコメントを寄せた。