ファッション

「ヴィクター&ロルフ」が10年ぶりにプレタポルテ復活 ドレスやデニムなど17型を今秋発売

オートクチュールを中心とする「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」は、2025年秋冬シーズンから、10年ぶりにプレタポルテを復活する。

同ブランドは、1993年にデザイナーのヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)が設立。コンセプチュアルかつアバンギャルドな作風で知られ、98年春夏シーズンからパリでオートクチュール・コレクションを発表してきたが、2000年からはプレタポルテに注力するべくオートクチュールを休止。08年には、「ディーゼル(DIESEL)」や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を擁するOTBの傘下となった。その後、13-14年秋冬シーズンからオートクチュールを復活し、15-16年秋冬シーズンを最後にプレタポルテを終了した。

デザイナーデュオのコメント

ヴィクターとロルフのデザイナーデュオは、「10年間の休止期間を経たことにより、人々の生活の一部となるプレタポルテで、クチュール・コレクションで発表しているようなアイデアを表現することの自由さを感じるようになった。30年以上にわたって開発してきた私たちのクチュール・コレクションの“ビジュアル言語”は、特定の顧客層に訴えかけるものだ。プレタポルテでは、私たちのアイデアを、願わくばより幅広いオーディエンスに届けるべく新たな言語を探したい」と語った。なお、OTBは今年2月、2人との契約を5年延長することを発表している。

「マッキントッシュ」とコラボしたアウターも

2人によれば、プレタポルテに正式に復活する今回のコレクションは、ブランドの02年春夏、03-04年秋冬、23年春夏オートクチュール・コレクションが着想源だという。ブランドコードである目を引くボリューム感やレイヤード、華やかなリボンやフリル飾りを再解釈し、ドレス、バルーンシルエットのパンツ、レイヤードのタンクトップ、デニムなど17型に落とし込んだ。色味はニュートラルカラーを中心に、ダークベリー、ミントグリーン、スカイブルーで鮮やかさをプラスしている。また、「マッキントッシュ(MACKINTOSH)」とコラボレーションしたアウターも発表する。販売はブランドの公式オンラインストアのほか、厳選した小売店でも取り扱う。価格帯は、ドレスが990~2000ユーロ(約15万~32万円)の予定。

パリコレに合わせて春と秋に新作発表

今回のコレクションを収めたルックブックは、さまざまなアイテムが日常に溶け込む様子を捉えるべく、パリのストリートで撮影した。今後、新作アイテムはパリ・ファッション・ウイークの時期に合わせた3月と9月に発売する予定だという。

「ヴィクター&ロルフ」は現在、オートクチュールに加えて、ブライダル・コレクションの「ヴィクター&ロルフ マリアージュ(VIKTOR&ROLF MARIAGE)」とアイウエアの「ヴィクター&ロルフ ヴィジョン(VIKTOR&ROLF VISON)」のほか、ロレアル(L'OREAL)と提携したフレグランス事業を展開している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。