OTBが擁する「マルニ(MARNI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターの有力候補として、スウェーデン・ストックホルムを拠点とする「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のエレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)創業デザイナーの名前が挙がっているようだ。複数の海外メディアが情報筋の話として報じた。本件に関し、OTBからのコメントは得られなかった。
なお、同ブランドを2016年11月から率いていたフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)前クリエイティブ・ディレクターは、6月18日に退任を発表している。
エレン・ホダコヴァ・ラーソンの経歴は?
ラーソンは、「ホダコヴァ」を21年に立ち上げた。24年には、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のグランプリを受賞。同氏は「世界初の完全にサステナブルなファッションブランド」を目指しているという。最近では、24年8月6日に開催された映画「ボーダーランズ(BORDERLANDS)」のイベントに主演俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が「ホダコヴァ」による102本のアンティークスプーンを飾ったカスタムメイドのトップスを着用して登場し、大きな話題に。ブランシェットは、同年9月のトロント国際映画祭でも、スプーンをあしらった同ブランドのスーツを着用している。
OTBと「マルニ」について
OTBは、「マルニ」のほかに「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。なお、「マルニ」は24年5月、レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)を最高経営責任者に迎えている。