ファッション

女子プロサッカーの公式サプライヤー「エックスガール スポーツ」 高まるスポーツ熱を追い風に

セイコーウオッチやニューバランス、コーセーなどと契約を結ぶ大谷翔平選手を筆頭に、ファッション&ビューティ業界でプロスポーツ選手のアンバサダー契約が相次いでいる。そんな機運に勝機を見出すのが「エックスガール(X-GIRL)」のスポーツライン「エックスガール スポーツ(X-GIRL SPORTS)」だ。同ブランドは日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」のシルバーパートナー兼オフィシャルサプライヤーであり、リーグ12クラブ中6クラブのユニフォームやトレーニングウエア、ファンサポーター向けの商品を手掛けている。

「エックスガール スポーツ」は、2024-25年秋冬シーズンに始動した。メインターゲットは20代後半から40代に設定。「昔『エックスガール』を着ていた人にも手にとってもらえるようなブランドを目指している」(コンテンツ開発本部ポートフォリオ推進部WEリーグ課の中川由紀子さん)ため、カットソーやスエットにプリントするグラフィックもやや落ち着いた大人向けのイメージ。「エックスガール」を象徴する女の子のフェイスロゴもあえて使用しない。公式ECでの販売ほか、スポーツ量販店のアルペンやムラサキスポーツなどに卸している。

中川さんは「スポーツ量販店が取り扱う他ブランドと比較するとやや高価格帯。まず手に取ってもらえるように、デザインやカラーバリエーションにこだわっている」と語る。25年秋冬は、くすんだピンクやブルー、ベージュなど、売り場で目を引くトレンド感ある色味を用意。背中が大きく空いた着圧トップス(全3色、各6050円)にブラトップ(全3色、各7150円)を重ねるなど、スポーツシーンにおけるレイヤードコーデを提案する。

一方、いずれの商品も、高いUVカット力や吸水速乾性、ストレッチ性など、スポーツシーンに適した機能性をそなえている。新作の中綿アウター(全3色、各2万4200円)は、保温性や通気性に特化した東レの独自素材“3DeFX”を採用し、冬の汗ばむシーンでも快適に過ごせるように。レギンス(全3色、各8250円)は、前面の縫い目をなくし、「もう一枚肌をまとっているような着心地の良さ」(中川さん)を実現した。キャップ(4400円〜5500円)やバックパック(9900円〜2万5300円)など、小物類も充実している。

中川さんは、「趣味嗜好の細分化が進む現代において、スポーツは多くの人の心を捉えられる数少ないコンテンツ。『エックスガール スポーツ』はまだまだ走り出しのブランドだが、伸びしろを十分に感じている」と熱意を込めて語る。

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