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百貨店4社、11月度は1割増収 気温低下で秋冬衣料動く

主要百貨店4社(三越伊勢丹、高島屋、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店)の11月度売上高は、おしなべて1割程度の増収だった。中旬以降、気温が低下したことで秋冬衣料が活発に動いた。百貨店別売上高は、三越伊勢丹が前年同月比10.4%増、高島屋が同8.0%増、大丸松坂屋百貨店が同7.6%増、阪急阪神百貨店が同5.8%増。

三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店の売上高は、前年同月比15.8%増。婦人服が29.3%増と大きく伸ばした。「11月に入り寒さが増すと、婦人服・紳士共にコートやセーターなどの需要の高まりが見られた」(三越伊勢丹)。阪急阪神百貨店の阪急本店は同13.8%増。婦人・紳士服は共に2ケタ増で、「コートやロングブーツはまだ動きが鈍かったが、セーターやジャケット、ネックウエア(マフラーなど)、素材感のあるバッグなどが動いた」(阪急阪神百貨店)という。阪神梅田本店は、昨年日本一となった阪神タイガースの祝賀セールの反動で、同21%の減収だった。

富裕層や訪日客によるラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額品購買は引き続き堅調。高島屋は免税売上高が前年同月比29.9%増で、訪日客比率の高い大阪店(前年同月比9.3%増)、日本橋店(同12.1%増)などが高伸長。大丸松坂屋百貨店の松坂屋名古屋店(前年同月比6.8%増)は、11月20日に本館4階と北館地下1階を改装オープンし、ファッション、ジュエリー、フレグランスなどを集積したフロア、品ぞろえを2.7倍に拡張した酒類売り場が集客に貢献。計画を上回って進捗した。

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