ファッション

日光新社長が目指す帝人フロンティアの売上高3000億円

 繊維商社の帝人フロンティアの社長に、4月1日付で日光(にっこう)信二・専務(58)が昇格。3月31日、大阪本社で会見を開いた。日光新社長は、「(竹中哲嗣・前社長時代の)4年間、増収を続けた成長力を受け継ぐのは重責。この勢いを止めるわけにはいかない」と4つの強化戦略を発表した。ひとつめは、生産機能の強化。「自社の管理下で安定した商品生産を行いたい」と自社設備の増強を図っている。先ごろ、ミャンマーに重衣料の縫製工場を持つ日本企業を買収、インドネシアの協力工場に出資を検討中だ。ふたつめは、戦略商品の強化。

 「ソロテックス」「デルタ」などに代表される高機能素材の開発、用途拡大による販売促進を狙う。3つめは、ポリエステル製品を繰り返しリサイクルする同社独自の循環型リサイクルシステム「エコサークル」に代表される環境配慮型ビジネスの強化。そして、4つめがグローバリゼーションの強化。「中国を経営の第一と考え、アセアンを拡大したい」と話した。16年の売上高3000億円が目標だ。

 日光社長は、1956年12月12日、北海道生まれ。79年、関西大学商学部卒業後、同年帝人商事(現帝人フロンティア)入社。趣味は、米国法人勤務時代に始めたマラソン。昨年末、ニューヨークシティマラソンに出場し、4時間台のタイムで完走した。

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