ファッション

セフォラ アメリカが店頭販促用デジタルデバイスのOEMメーカーを買収

 ニューヨーク発−セフォラ アメリカはマルチメディアデジタル端末メーカーのScentsa(センサ)をクレッセントハウスから買収すると発表した。買収額は非公表。

 セフォラは、2008年から5年にわたりセンサと独占契約を結び、北米の約330店舗に設置している肌診断機「スキンケアIQ」や香水のマッチングマシン「フレグランスファインダー」などを共同開発してきた。契約満了を迎えるにあたり、今後も購買の利便性やエンターテインメント性を向上させるため、デジタルデバイスに力を入れていくことから買収を決めた。

 業界関係者によると、セフォラ顧客層の平均年齢は28才。パソコンやスマートフォンが生活の一部となっている世代を取り込むため、1998年のアメリカ上陸当初から同地域におけるデジタル戦略を強化してきた。99年にECサイトをオープンし、現在サイトの年間売上高は、最高売り上げを誇る店舗を超えるまでに拡大した。店頭ではセルフ式の購買を後押しするため、カウンセリングマシンやモバイル会計システムを積極的に導入してきた。今後導入予定の店頭用端末について詳細は明かさなかったが、「次はヘアケア製品のカウンセリング端末を考えている」(担当者)という。

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