ビューティ

スカルプケアってスバラシイ! 20〜30代記者の「最近の頭皮事情」

頭皮の汗やムレが気になる季節がやってくる。夏はスカルプケア商品の動きが活発になるシーズンだ。だが近年はそういった季節特有の傾向とは別に、消費者のスカルプケアに対するベースの興味・関心そのものが高まっている。

コロナ禍で、消費者の美容意識がスキンケア、体内環境といったエッセンシャルな部分に向いた。ヘアケアに関しても同様だ。美しく、ハリコシのある髪は、その土台となる頭皮から生まれるという理解が浸透。血管が集中する頭皮は、ヘッドスパやマッサージでケアすることで頭がすっきりし、集中力の改善などにつながることから、ウエルネスやヘルスケアへの関心の高まりも追い風になった。

若年層や女性の取り込みが進み、「頭皮ケア=薄毛に悩む中高年男性がするもの」というイメージも、徐々に変わりつつある。消費者ニーズの高まりに呼応し、ここ1〜2年はスカルプケア関連の新商品・新サービスも増えてきた。調査会社インテージの調べによると、ドラッグストアやコンビニ、スーパーにおけるシャンプーの販売金額に占める地肌ケア商品の割合は18.7%(2023年1〜12月)。今後商品やサービスの充実が進めばポテンシャルは大きい。

ここでは、最近まさに頭皮ケアの大切さに気付き始めた20〜30代の記者2人が、スカルプケア事情についてあれこれ談義する。

シャンプーの仕上がり、
スタイリングしやすさを実感

シニアエディター・本橋涼介(以下、本橋):和田さんはいつからスカルプケアを?

編集部記者・和田実桜(以下、和田):去年の夏に「オラプレックス(OLAPLEX)」の“No.4 ボンドメンテナンス シャンプー”(250mL、3080円※編集部調べ)をプレゼントしてもらったことをきっかけに、スカルプケアに興味を持ちました。スカルプケアが習慣化して一番驚いたのは、シャンプーの使用量がぐんと減ること。普段の半量くらいでも、普段以上の泡立ちとスッキリ感。髪の艶やコシが変わりましたし、柔らかく滑らかな洗い上がりに感動を覚えました。

本橋:僕は昨年から頭皮ケアブラシを使うようになりました。夜お風呂に入っても、朝にはベタついて、またシャワーに入りたくなる……ということがなくなりました。それと、髪が自然とふんわりして、スタイリング剤で無理やりコントロールしなくても髪がまとまるようになったんですよね。スタイリング剤の使用量も減って、頭皮にも負担がかからなくて、といいことずくめです。

和田:私も翌朝の寝ぐせがほとんどなくなって、アホ毛も抑えられ、軽くクシを通すだけで家を出られます。髪をきれいに保つにはアウトバストリートメントやヘアオイルと同じくらい、根本的なスカルプケアも大事なんだなと身にしみて実感しました。

本橋:最近は周りの20〜30代の男性も手に取る人が増えています。自分の周りでも、「ウカ(UKA)」の“ケンザン”の愛用者がすごくたくさんいます。僕は“ケンザン”だと少しハードすぎるので、「オーバイエッフェ(O BY F)」の“スキャルプブラシ”(1650円)を使っていますね。ブラシのちょうどいい硬さが心地いいんです。

和田:以前、インスタライブのベストバイ企画でも紹介していたものですね。私も「サボン(SABON)」の“ヘッドスクラブ”(全3種、300g、各5390円)や「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」の“G ヘア&スカルプ スクラブ”(240mL、2970円)などいろいろ試しましたが、最終的に気に入ったのは「サボン」です。あまりにも感動したので姉にゴリ押ししたところ、私と同様にリピート購入するほど気に入ってくれました。姉も会社の同僚に触れ回って、上司が奥さんへのプレゼントに購入されたそうです。

本橋:すっかりスカルプケア大使ですね。僕も資生堂プロフェッショナルの“サブリミック(SUBLIMIC)”やGMコーポレーションの“エレクトロン(ELECTRON)”など気になるサロン専売品はありますが、少しランニングコストが気になります……(汗)。バラエティーショップやドラッグストアで気軽に買えるような、値ごろなスカルプケア商品はまだまだラインアップが限定的な印象です。

和田:もっと商品のバリエーションが増えれば、スカルプケア市場の裾野もグッと広がっていく気がします。「ボタニスト(BOTANIST)」「ヨル(YOLU)」などヘアケアの人気ブランドを展開するI-neが今年3月に満を持して投入した、スカルプケアにフォーカスした新ブランド「ウェルプ(WELLP)」が気になっています。

“骨膜ヘッドスパ”や
超高額メニューも登場

本橋:ヘッドスパなどを定期的に頭皮のスペシャルケアとして利用するのも手ですよね。以前、「WWDJAPAN Weekly」の読者アンケートのプレゼントにもなっていた「ヘッドコンシェルジュ」というヘッドスパの専門店があるんですが、全然予約が取れないんです。当選した読者の方がうらやましい(笑)。

和田:最近、私が行ったヘッドスパでおすすめなのが、去年の12月に神宮前にオープンした骨膜ヘッドスパ「パーム ハウス(PALM HOUSE)」です。脳の血流が悪くなって酸欠になる“脳疲労”の解消にアプローチする“骨膜ドレナージュ”(60分、1万3700円/90分、1万7000円)を体験してきました。頭皮のさらに深層にある骨膜にアプローチする圧迫は、ちょっと痛いんですがクセになります。炭酸よりも粒子の細かいナノバブルシャンプー&トリートメントで頭皮の汚れがしっかりと落ちたようで、髪を乾かした後の艶や滑らかさに感動しました。施術後は目の開きや呼吸の深さなどのスッキリ感を実感できましたし、毎日のデスクワークで凝り固まった体が少し楽になりました。

本橋:僕も麻布台ヒルズに昨年末オープンした「カキモトアームズ」限定のヘッドスパメニューを体験してきましたよ。「ヒト幹細胞上清液・エクソソーム頭皮スパコース」は、エレクトロポレーションという“針のない注射”でたっぷりのエイジングケア成分を頭皮の奥深くに届けるというもの。4万1000円という“麻布台価格”でしたが、施術のビフォーアフターを頭皮スコープで見せてもらうと、違いに驚きました。ダメージを受けて赤らんだ頭皮、スタイリング剤がこびりついた毛根がすっきり解消していました。

和田:ほかの美容施術ではあまりないヘッドスパの「一目瞭然感」も、効果を実感できてまた通いたくなる理由の一つかもしれないですね。

本橋:ただリクエストがあるとすれば、もっと長い時間やってもらいたかったなあと。60分くらいのはずが、体感的にはすぐ終わってしまった感じ。「あれ?」と拍子抜けしました。

和田:もしかしてそれ、気持ちよくて寝てたんじゃないですか?(笑)

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