ファッション

カイリー・ジェンナーが「サム エデルマン」の広告塔に ディレクターが語る撮影エピソード

アメリカのシューズブランド「サム エデルマン(SAM EDELMAN)」は、10億ドル(約146億円)規模のブランドになることを目指し、多方面に事業を拡大している。共同設立者、そしてクリエイティブ・ディレクターでもあるサム・エデルマン(Sam Edelman)は、デイヴィッド・リップマン(David Lipman)がクリエイティブ・ディレクションを担当する春の広告キャンペーンのアンバサダーに、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)を起用した。

エデルマンは、26歳のカイリーを「サム エデルマン」の広告キャンペーンに抜擢した理由について、「ブランドにとって、何かカタルシスを得るのに絶好のタイミングだと思った。1年ほど前にナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)を起用した際には、約60日間、オンライン売り上げが3倍になった。そしてカイリーは、今日の世界でとても特別なものを象徴している。彼女は今日、世界中の女性にとって、類を見ない憧れの的だ。彼女の美しさは外見だけでない――写真が、彼女の内面的な美しさを生き生きと映し出す。私達がデザインした商品に対する彼女のエモーショナルな反応を見た瞬間は、とても記憶に残っている。『こんなに可愛くて履き心地がいいなんて』と、信じられない様子だった」。

カイリーは広告塔への起用にあたり、「エデルマンがブランド設立20周年を迎えるにあたり、キャンペーンに参加できることを光栄に思う。彼のデザインはファッション性がありながらシンプル。その品質と履き心地の良さは、履いている人をパワフルで自信に満ちた気持ちにさせてくれる」と語る。

キャンペーンでカイリーは、主にパンプス、バレエシューズなどのヒーロー商品を着用した。「バレエはファッションスタイルでもあり、尊大なもの。今バレエスタイルはブームになっていて、『サム エデルマン』のバレエシューズ“メリー・ジェーン”は私達のビジネスをけん引している。今回、カイリーもスタッズ付きの“メリー・ジェーン”を着用している」とエデルマン。

エデルマンと30年来の付き合いだと言うリップマンは、ナオミ・キャンベルのキャンペーン時も一緒に手がけた。「サムは兄弟のような存在。このキャンペーンは、彼という男、そしてブランドそのものを表現している。彼がカイリーを選んだ理由は、彼女のソウルフルなスピリットに共鳴しただけではない。単なる靴のキャンペーンではなく、これは靴を愛する女性のためのキャンペーンだからだ。サムとカイリーは出会ってすぐに仲間意識が芽生えた」。

ロサンゼルスで1日かけて行われた広告キャンペーンの撮影は、準備に7日間を要した。エデルマンは7カ月前、仏「エル」のジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)特集でクリス・コールズ(Chris Colls)が撮影した写真を見て、彼に撮影を依頼した。スタイリングはジョージ・コルティナ(George Cortina)、メイクアップはアリエル・テハダ(Ariel Tejada)、ヘアはジーザス・ゲレーロ(Jesus Guerrero)が担当。クリエイションのテーマに“愛"という言葉を掲げ、エデルマンは制作チームにも常に「これを愛せるか?愛せないならドロップしよう」と伝えてきたと言う。「カイリーが私達の靴を履いている写真はたくさんあるが、中でもブランドへの愛を伝えるのは彼女のまなざしだ」。同コレクションは、「サム エデルマン」公式サイトと直営店などで購入できる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。