ファッション

「クリスチャン ダダ」2015-16年秋冬東京 ブラックのファーで描くミューズとの思い出

 2012年春夏から3年半ぶりのウィメンズコレクションを披露した「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」。会場では植物が巻き付いたスピーカーをランダムに配置した空間を作った。テーマは「バレンタイン(VALENTINE)」。デザイナーの森川マサノリがロンドンに留学していた頃に憧れていた女性の名前だ。その彼女にオマージュを捧げながら、ブランドの世界観を織り交ぜて、美しく逞しい女性像を描いた。

 ジェーン・バーキンの名曲「無造作紳士(L'aquoiboniste)」が流れる中現れたのは、レオパード柄のラペルが付いた黒いファーのライダースジャケットとスリットを入れたレザーのプリーツスカートを着たブロンドヘアのモデル。頭には縦長のファー帽子のパパーハをのせて、どこかミステリアスな雰囲気を醸し出す。その後も、身頃に黒いレザーを配したオーガンジーのロングドレスや黒いボアのジャンプスーツとパパーハの組み合わせなど、ファーやレザーを用いた全身ブラックのコーディネートが続く。

 中盤、やさしいシャンソンからロックに曲が変わると、ブランドが得意とする西陣織を採用したジャケットやコート、プリーツのロングワンピースが登場する。生地は、山や花が描かれた1970年代のビンテージで、レトロでオリエンタルな印象だ。終盤には、胸元に虎の刺しゅうを左右対称に施したスタジャン風のケープや星条旗や富士山、ドラゴンを多数つけたMA-1やワークジャケットでコーディネートにパンチをきかせた。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。