ビューティ

Vol.18 ビューティでのSNSは、製品のある生活にシフト? 【SNSトレンドに、業界は「どうする」?】

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 「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。

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ソーシャルエディター浅野:今SNSを賑わせている話題といえば、ビューティブランドのホリデーコレクションではないでしょうか。ホリデーシーズンまで一カ月ほどありますが、11月上旬から発売ラッシュが続いています。人気ブランドなどは発売日にTwitterのトレンド入りするほどです。とくに今年注目を集めたのは「ジルスチュアート(JILLSTUART)」と「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」ではないでしょうか。「ジルスチュアート」はブランドの可愛い世界観全開の、チェリーが溢れる真夜中のティーパーティをイメージしたコレクション、「シュウ ウエムラ」は劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」とコラボしました。どちらもホリデーシーズンならではの華やかさがあり、コスメ好きにとっての“年に一度のお祭り”にふさわしいコレクションです。今年は派手さより実用的なカラーラインアップのホリデーコレクションが多い中、華やかなコレクションは特別感もあり「張り切って限定品を買うぞ!」という気持ちにさせてくれます。村上さんは気になるホリデーコレクションありましたか?

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記者村上:アゲだったのは、ブランドを買収するエスティ ローダー カンパニーズがさらなる可能性を示唆する「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」の“ソレイユ ネージュ”の真っ白なラメ入りボディオイルでしょうか?ラメ入りのボディオイルは長らく「ニュクス(NEUX)」ファンでしたが、「トム フォード ビューティ」が私の一軍をかっさらっていった印象です。

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毎回「もったいなくて使えない!」と思ってしまうアイシャドウでは、「ディオール(DIOR)」の黒とゴールドが収められたパレットがお気に入りです。どちらも「頑張って使いこなそう!」という意欲が湧くホリデーコスメな印象です。個人的には、「使いこなせるようになりたいなぁ」という感情を喚起してくれるのが好きですね。年一のお祭りなので(笑)。

> 【2022年クリスマスコフレ】「スナイデル ビューティ」からワントーンのピンクメイクが叶うホリデーコレクションを発売

浅野:私も、「これいつ使うの!?使いこなせるの!?でも素敵だから買っちゃう!」ってくらい派手でも良いと思っています(笑)。私は今年、「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」のコレクションを購入しました。カラーが可愛いのはもちろんですが、ホリデーシーズンの特別感を現した「LOVEHOPE」というテーマと、ピンクの世界観を表現したビジュアルの作り方に心を射抜かれました。

全てのブランドから発売されていると言っても過言ではないホリデーコレクションですが、製品そのものの質や使いやすさはもちろんですが、やっぱりブランドらしさや、心惹かれるストーリー性って重要なポイントですよね。今韓国コスメや中華コスメが流行っているのも、ブランドのストーリーやコンセプトを伝えるのがすごく上手だからではないでしょうか?とくに韓国コスメのECなどを見ていると、ファッションのページかと思ってしまうくらいイメージビジュアルが多く、物自体よりまずはライフスタイルやなりたい自分の提案を優先している印象です。ひと昔前の韓国コスメはデコラティブで可愛いデザインが溢れていましたが、今はシンプルでジェンダーレスなデザインが主流。時流を捉えるのもとても早いですね。こういったイメージ作りは、やっぱり日本は真面目さゆえか、まだまだ苦手なのかな?と思ってしまいます。

>コロナ禍で年商5倍 韓国フレグランス「ノンフィクション」のブランディングに迫る

村上:韓国ブランドは、コスメのみならずフレグランスでも世界観の作り方が上手ですよね。代表例は、やっぱり「ノンフィクション(NONFICTION)」でしょうか?ここ1年で、急速に「リステア」や伊勢丹新宿本店メンズ館など、高感度ファッションを取り扱うショップでの取り扱いが拡大した印象です。正直、何かがめちゃくちゃ突出しているブランドじゃないと思うんです。ただ、「ちょうど良い」。香りはマニアすぎず万人ウケだけでもなく、価格は高すぎず安すぎず、ボトルはシンプルでジェンダーレス。だからこそ、どのお店においても馴染むし、SNSでは「ノンフィクション」のある空間を発信するのが上手。解釈の余白を与えるのもうまいと思っています。日本のブランドは「伝えたいことがいっぱい!」という気持ちが先行しているから、「ノンフィクション」は一線を隠しているように思えるし、だからこそ個性的なファッションを取り扱うショップにもうまく融合するのでしょうね。

 次回は、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」とサムスン電子のコラボスマートフォンが話題に!ファッション×電子機器の未来について考えます。

村上 要 「WWDJAPAN」編集長 / 浅野 ひかる ソーシャルエディター村上 要 「WWDJAPAN」編集長 / 浅野 ひかる ソーシャルエディター

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