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アトモスCEO・本明秀文のスニーカーライフ「歴史は繰り返す」

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 スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明秀文CEOに聞く連載。4年半前、後の世に広くとどろくスニーカー界の“巨人”本明さんと、ブームの真っ只中に始めたこの連載も今回で100回目。なのに、あれよあれよと月日は流れ、今やメディアでは「次は革靴!」なんて言われる始末。そんな中で「アトモス」の5月売り上げが過去最高を記録した。まだまだスニーカーが終わったなんて言わせない。ブームではなく定番になる、そんなステージの幕開けだ。(この記事はWWDジャパン2022年6月13日号からの抜粋です)

本明秀文CEO(以下、本明):5月の売り上げが22億円で過去最高月商だったんだよね。

——すごいですね。でも、一部では「スニーカーブームは終わった」なんて言われているのに、またなぜ?

本明:とりあえず、競争相手がいなくなった。みんな景気が悪くなると撤退するし、攻めた買い付けもしなくなる。僕らは不景気でも、売れると思えばとことん量を積むし、ブームのときにこそ、「オン(ON)」や「サロモン(SALOMON)」みたいな新しいブランドの売れるものをテストしている。でもみんな「ナイキ(NIKE)」が売れるからって、「ナイキ」しか見ないでしょ。その差が出てきた。だから、「ナイキ」は今でも当然売れるんだけど、他のブランドの比率を上げたんだ。

——なるほど。きちんと見極められれば売れるんですね。

本明:僕が今ボジティブに思ってるのが国内で売れているサイズが9ハーフ(27.5cm)から11ハーフ(29.5cm)ってこと。これって日本人もなんだけど、アメリカ向けに卸しているバイヤーが買っている。世界ではまだまだスニーカーが売れている証拠なんだよね。

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