ファッション

「ジル サンダー」のルーシー&ルークが手掛けた「エー マガジン」 表紙は能登半島で作られる花模様の和紙がモチーフ

 アントワープ生まれの雑誌「エー マガジン(A MAGAZINE)」は、「ジル サンダー(JIL SANDER)」のクリエイティブ・ディレクターであるルーシー(Lucie)&ルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻がキュレーターを務めた最新号を6月上旬に発売する。価格は2500円。アウトレットを除く「ジル サンダー」取扱店などで販売する。同誌は毎号異なるファッションデザイナーをキュレーターとして招き、これまでにマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)やキム・ジョーンズ(Kim Jones)、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)、山本耀司、高橋盾ら名だたるデザイナーを起用してきた。

 最新号は“HUMAN NATURE(人間の性) / MOTHER NATURE(母なる自然)”の相反する2つの要素をテーマに、写真や絵画、イラストレーション、インタビュー、エッセイなどで構成。「グッチ(GUCCI)」の広告を手掛けたこともある写真家ジュリア・ヘッタ(Julia Hetta)やイギリス発のファッション&カルチャー雑誌「i-D」などで活動するリチャード・ブッシュ(Richard Bush)によるポートレートストーリーのほか、メイヤー夫妻の家族や友人による作品群も収録する。

 また同号は新型コロナウイルスが猛威を振るう前の2019年7月にプロジェクトが始まり、フランスとイタリアがロックダウン中に完成した。これを忘れないために、イタリアの写真家ジャスコ・ベルトーリ(Giasco Bertoli)が自宅の窓から撮影したソーシャルディスタンシングする人々の姿も収めている。

 花模様が印象的な表紙は、石川県・能登半島で3代続く和紙製造業者、能登仁行和紙(のとにぎょうわし)が作る和紙をモチーフとして3Dスキャンしたものだ。紙はイタリア製の再生紙を使用し、背表紙は糸綴じが見えるように仕上げている。

 年内には3Dスキャンによる真っ白な花模様の和紙カバーを採用し、栞紐に「ジル サンダー」のアイコニックなタッセルを用いた特別版を200部限定でリリース予定だ。

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