ラリー:何年間もずっと写真を撮ってきて、撮りたいものは全部撮った。だから今度はフィルムを撮りたいと思ったんだ。いつもラリっててどうしようもない生活をしてたからまともにならなきゃなとも思った。ドラッグを卒業して、恋に落ちて、結婚して、子どもが2人できた。その数年後に映画を撮る決心をするんだけど、それまでは自分がテーマの作品ばかりだったから、今度は自分じゃないものを撮りたいと思った。自分はもうティーンの世界なんて全然わかんなかったから、その世界を映したかった。ある夏ワークショップをやることになったんだ。俺は先生じゃないしワークショップはやらないんだけど、「Life is Good and Good for you in New York」で有名な写真家のウィリアム・クライン(WILLIAM KLEIN)もやるって聞いたから。10日間のワークショップだったんだけど、生徒は暇だから写真でもやろうかなって感じの中年の主婦ばかり。誰かエキサイティングなティーンエイジャーはいないかなぁと思っていたら、その中にトビン・イェランド(TOBIN YELLAND)がいた。彼は、写真家として成功するんだけど、それから数年は電話越しにアドバイスをするようになって、彼が写真を送ってきては俺が批評する関係が続いた。まぁ俺の答えはいつも同じで、「もっと裸を撮れ、もっともっと裸だ」だったけど。47歳でフィルム制作のためにカリフォルニアに行って、トビンのアパートでトム・ノックス(TOM KNOX)やマーク・ゴンザレスら数人のスケーターと一緒に過ごした。その時から彼らを撮り始めたんだ。初日の夜は忘れもしないよ。寝る前にみんな着替えるんだけど、みんなトランクスで、俺だけブリーフだった。疎外感でいっぱいだったね(笑)。次の日にトランクスを買いに行ったよ。その時からずっとトランクス。快適だよ。
2月2月号の「WWDJAPAN」では、1月の2026-27年秋冬メンズ・ファッション・ウイークを速報します。当号では“BUILT TO LAST 時代を超えて、愛される服 ”というタグラインを掲げ、単なる流行の消費ではなく、着る人の人生に寄り添い、時間の経過とともに価値を深めていく服のあり方について考えます。最大のトピックスは、37年にわたり「エルメス」のメンズを牽引してきたヴェロニク・ニシャニア…