アスクルが運営するECモール「ロハコ(LOHACO)」は8月中旬から、ファッションカテゴリーを追加する。ワールド子会社のファッション・コ・ラボが運営するECサイト「ファッションウォーカー」やワコールのECサイトとシステム連携し、約200ブランドを販売する。これまでロハコは日用品や食品の取り扱いに加え、"ロハコモール"には「無印良品」や「成城石井」などが参加している。アスクルはロボットの導入や30分〜1時間単位で受け取れるなどの最新鋭の物流システムが強み。「ロハコ」もこうした物流の強みを武器に、2016年5月期は328億円、17年5月期には480億円を計画するなど、急成長を続けている。ただ、「ロハコ」に参加するファッションブランドに関しては、「日用品と違い、季節やトレンドによって売り上げが大きく変わるため、参加ブランドの倉庫からの配送になる」(アスクル広報)。
今後は共同開発などによる在庫の確保などが課題になるが、ワールド広報は「生活雑貨を得意としていて、来店頻度が高く、ターゲットも30−40代なので、当社の商品とフィットする。また、サイトや品揃えの感度が高いため、今後は商品の共同開発にも協力したい」とコメント。前向きな姿勢を見せており、ファッション企業にとっては、魅力的な新たな販路として拡大する可能性がある。
横山泰明