PROFILE: ルカ・デメオ=ケリングCEO

ケリング(KERING)のルカ・デメオ(Luca de Meo)最高経営責任者(CEO)が就任して、およそ1年が経過した。創業家外かつ全くの異業種である仏自動車メーカーのルノー(RENAULT)出身の同氏は、着任7カ月後の2026年4月に“リコンケリング(ReconKering、ケリングの再構築)”と題した事業再建計画を発表。その後も新たな価値創造の枠組み“ケリング・ネクスト(KERING NEXT)”を設立するなど、新たな施策を次々に発表している。傘下ブランドやグループ全体の事業再建に取り組む同氏に、ラグジュアリー業界に対する見解、会長から託されたミッション、主力「グッチ(GUCCI)」の今後などについて聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月26日号からの抜粋です)
WWD:ラグジュアリー全般が低迷している時期に着任したことについて。
ルカ・デメオ=ケリングCEO(以下、デメオ):中国語で、機会と危機はおおむね同じ言葉だ。私はこれまでも事業モデルを再設計する必要があるような企業に進んで携わってきたので、今回も全く悲観していない。まだ解決策がない問題に挑むため、迅速に物事を学んで頭をフル回転しなければならないが、退屈とは無縁なところが気に入っている。
ラグジュアリー市場は、経済成長の速度を超える勢いで拡大している。非常にバランスが悪い状態なので、顧客がどのカテゴリーのどのような商品にお金を使っているのかを見極め、適応することが重要だ。傘下のジュエリーメゾンを統括し強化するケリング・ジュエリーを設立したり、ロンジェビティ(健康長寿)&ウェルネス分野への投資を拡大したりしている背景には、そうした理由がある。いずれにせよ、今後はシェアの奪い合いがさらに厳しくなるので、競合より優れているようにしなければならない。
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